【ガントチャートで陥る失敗1】納期ぴったりの美しいスケジュール。でもそれって机上の空論になってませんか?~失敗しない秘訣は正直ベースで期間を積み上げること~

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納期ぴったりの美しいスケジュールを作っていませんか?

皆さん、どんな風にガントチャートを作成していますか?

最終期限ありきで、その期限に間に合うように各タスクの期間を決めていませんか?

そうすると、納期ぴったりのとても美しいスケジュールが出来上がります

これがガントチャートで失敗する大きな落とし穴なんです。

何で落とし穴なんでしょうか?

期限ありきで期限に間に合うスケジュールができると、プロジェクトにとっては次のようなマイナスとなってしまうからです。

  • そのスケジュールが非現実的にもかかわらず、できるスケジュールだ、と錯覚してしまう。
  • それ以上スケジュールの妥当性、リスクについて検討することをやめてしまう。
  • 度々遅れが生じて、その都度スケジュールのつくり直し、関係者との調整といった、リカバリーのための非生産的な作業が増える。

まさに現実の厳しさを覆い隠した机上の空論になっているのです。

皆さん、いかがでしょうか?

 


失敗しない秘訣

私がお勧めするガントチャートの書き方は、正直ベース(担当者の申告ベース)でまずは各タスクの期間を決め、それを積み上げる方法です。

そうすると、十中八九、期限を超過します。

これが大事なんです。全く問題ありません。

多くのプロジェクトは、納期的には相当チャレンジで、普通にやれば納期を超過するのは当然なんです。

普通以上にかなり工夫をしないと期限に間に合いません。

その工夫を考えて、スケジュールに盛り込んでいくことが大事なんです。

最初から期限ありきで、その期限に間に合うようにスケジュールを引くと、表面上は、納期に間に合うスケジュールができます。

ところが本来検討しておくべき、チャレンジや対策は全く考慮されていない空想スケジュールになっています。

そのため、いざプロジェクトが始まると、ずるずる遅れて、何度もスケジュール作り直し、といった事態に陥ってしまうのです。

破綻しているスケジュールの実例は、下記をご覧下さい。


納期短縮の方法

次に、納期を超過したスケジュールをどうやって短縮するのか?です。

これはいくらでもオプションがあります。

  • 人やリソースを追加する
  • タスクの依存関係を見直す
  • 直列作業を並列作業に変える
  • スコープを見直す(やる作業を減らす)
  • 納期を延長する。

などです。ここでは11つのオプションについては解説しません。

一番大事な点は、このように検討を加えて作成したスケジュールは、検討前の空想スケジュールに比べて、リソースやスコープも考慮された現実的なスケジュールになっていることです。

したがって、プロジェクトの成功確率が格段に上がるのです。

皆さんも、期限超過を恐れず、まずは正直ベースの積み上げスケジュールからスタートしてみませんか?


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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!