世界が注目!膀胱の大きさの変化を捉えることで排泄を予知するロボット「DFree」

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世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

経済産業省が2017年3月に開催した「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017」でグランプリ(最優秀賞)を獲得した排泄予知ロボット「DFree」

面白いイノベーションなのでまとめてみます。

グランプリ獲得が弾みをつける形で、同年末までに全国約150施設に納入されています。

同年7月にはフランス法人を設立。

同国の大手介護施設へのパイロット導入を経て、2018年には欧州でDFreeを正式に発売する予定とのこと。


DFreeとはどんなデバイスか?

「DFree」は、下腹部に装着することで体内の動きを検知・分析し、排尿のタイミングを予知・通知してくれるウェアラブルデバイスです。

「DFree」本体に超音波センサが内蔵されており、膀胱の大きさの変化を捉えることで「そろそろ出そうだ」もしくは「出ました」というお知らせをしてくれます

本体はBluetooth接続でスマホアプリと連携しており、通知はもちろんログも蓄積します。

よって、使えば使うほど「DFree」が利用者の排泄傾向を学習し、予知の精度が増していきます。

排泄を予知することで予期しない失禁などを防ぐことができ、安心して生活できるだけでなく、場合によってはおむつの装着が不要になるなど、自立支援にも役立ちます

また介護従事者にとっては、適切なトイレ誘導が行えることで排泄介助の負担が軽減するなどのメリットがあります

既に、2017年から介護施設などの法人向けサービスとして「DFree 排泄予測サービス」を、2018年4月には「排泄自立支援サービス」の提供を開始しています。
トライアルを含めると、これまでに延べ約500の介護施設で利用されているという。


排泄予測デバイス「DFree」、いよいよ一般向けに

2018年7月1日に、個人向けサービス「DFree Personal」の販売・提供がスタートします。
販売価格は4万9800円(税別)で、14日間の返金保証付きです。

今回のDFree Personalは、介護施設で利用されている従来サービスとは異なり、日常生活での個人利用を想定したサービスです。
本体と携帯端末が直接Bluetoothで連携するため、外出先でも利用できます
従来の排泄予測の機能に加え、歩く・立つ・座るなどの姿勢変化の際の膀胱の変化をとらえる補助計測の機能が新たに搭載されています。
より多くの人が利用できるようになりますね。


なぜイノベーティブだと思うのか?

CEOの中西さんが、ご自身の体験から「排便の時間を事前にお知らせしてくれるデバイスを作ろう」ということで開発がスタート

排泄を予知する、という発想と、膀胱の大きさの変化を捉えることで排泄を予知するという着眼点がイノベーティブです。

おそらくこの発想と着眼点は、世界初でしょう。


人々の暮らしをどう変えるのか?

厚生労働省の統計によると、1000人あたりの尿失禁の有訴者率(自覚症状のある人の割合)は下記の通りです。

尿失禁有訴者率(人口千対)

60-69 70-79 80以上
男性 10.0 27.8 57.0
女性 18.4 36.9 77.7

厚生労働省 平成22年度国民生活基礎情報の概況

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/toukei.html

60-69歳で、男性1%、女性1.8%

年齢とともに割合があがり、80歳以上だと男性5.7%、女性7.8%になります

平均寿命が約80歳であることを考えると、尿失禁の症状を抱える人は多いです。

いつもトイレのことが気になって、人付き合いや外出が嫌になる、旅行が楽しめない、夜中のトイレで骨折転倒の原因になるなど、あなたの生活の質を低下させてしまいます。

また尿失禁は、精神的にもショックが大きいと思います。

このような尿失禁に悩む人が安心して元気に生活できるようになり、介護負担も軽減する、ということで人々の暮らしを変えます。


応用できる発想は?

膀胱の大きさの変化を捉えているので、膀胱や泌尿器に関する病気の早期発見に応用できそうな気がします

50歳以上の女性では、 8人に1人が過活動膀胱になっているそうです。

このように膀胱に関する病気は結構多いので、このような病気を早期発見し、予防や治療につなげられるといいですね


参考資料

  • 排泄予知「DFree」、経産省ビジコン優勝からの1年

<http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/327441/012400296/?n_cid=nbptec_tecml>

  • 世界が注目!排泄予知ロボット「DFree」|トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

<https://kaigorobot-online.com/contents/48>

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1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!