【Forthメソッドその2】組織内の様々な障害を乗り越えてイノベーションを起こすプロセス~スタートの動機付け

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Forthメソッド入門講座Workshop

昨日、Forthメソッドの入門講座Workshopに参加しました。

この写真は、参加者が本をパラパラとめくって著者に聞きたいことを質問として書き出し、その答えを別の参加者が探して整理し、共有したものです。

1つの質問が黄色の付箋紙1枚になっていて、全部で35の質問が出てきました。

それぞれの質問が、本のどの章に記載されているか、章ごとに並べたのがこの写真です。

章はオレンジの付箋紙で、以下のように分けています。

  • 1章&2章
  • Full Steam Ahead 全速前進でスタート(3章)
  • Observe & Learn 観察と学び(4章)
  • Raise Ideas アイデアを出す(5章)
  • Test Ideas アイデアをテストする(6章)
  • Homecoming 帰還(7章)
  • 8章&9章

スタートが肝心

この写真を見て驚いたのは、5章のアイデア出しと、6章のアイデアをテストする、に関するものが1つもない、ということです。

普通イノベーションのワークショップに参加すると、アイデア出しとテスト(プロトタイピング)が中心で、ここを集中的にやります

それが1つもない、というのは衝撃でした

一方で圧倒的に多いのが、全速前進でスタート(3章)の内容です。

  • 組織のマネジメント層と一緒に、【何のためにイノベーション(プロジェクト)をやるのか?】という使命を考え、意義付けを行うこと
  • 最高のチームを作って、イノベーションの旅へ出発するエネルギーを高めること

などがポイントです。

まさに、下記記事にまとめたプロジェクトのスタートと同じですね。

Forthメソッドは大企業でイノベーションを起こすことを前提としたプロセスマネジメントです。

その場合、アイデア出しとテストも勿論重要ですが、それよりも組織の力学を考慮しながら、様々な組織上の障害を乗り越えて最後までやり切る力とプロセスにフォーカスしています。

  • 部門毎に縦割りで横串がさせない(サイロ思考)
  • 自分の領域に閉じこもり共創しない
  • 出る杭は打たれる
  • 売上/利益を従来の基準で求められ予算がつかない
  • 誰も変わりたがらない

といった組織特有の障害、たくさんありますよね。

これは社内でプロジェクトを実施する時も同じ障害にぶち当たるので、ものすごくよく分かります。

そして、そこを何とか乗り越えようとして、試行錯誤して努力してきたことが、このメソッドに共感する理由です。

自分の経験や強みを活かしてイノベーションを起こせるのでは?と背中を押してもらった感じです。


使命を確認する演習

【何のためにイノベーション(プロジェクト)をやるのか?】という使命を考え、意義付けを行うためのツールです。

  • Why:なぜイノベーションを起こしたいのか?
  • What:イノベーションの方向性(製品・サービス・ソリューション? 発展的・革新的?)
  • Who:ターゲット顧客は誰?
  • Which:新コンセプトがクリアすべき基準は?
  • When:市場投入の時期は?

この5つを、考えます。

写真は、「売上が減少する出版業界でイノベーションを起こす」というテーマで議論した結果です。

ポイントは、組織のマネジメントと一緒に考えることです。

一緒に考えることで、マネジメントが意義を理解し、自分事として、プロジェクトの推進に責任をもつことにつながります。


イノベーションを起こす鍵~心に響く偉人達の格言~

【Start Innovation】を見ると、髄所に偉人達の格言が出てきます。

その中から、特に心に響くものを紹介します。

これを見るだけでも、

  • イノベーションを起こすためには様々な障害を乗り越える必要があること
  • 心構えと行動が重要

であることが理解できます。

「イノベーションはひとりでは起こせない」 Forthメソッド提唱者 ハイス・ファン・ウルフェン

ハイスがコンサルとして、会社の上層部にソリューションをプレゼンした時のこと。

ビジネスケースの前までは上層部も乗り気だったが、ビジネスケースで、利益が出るまで5年はかかること、コストとリスクが甚大であることを説明した途端に場の雰囲気が一変し、結果CEOの却下された。

この教訓は、彼ら自身にソリューションを発見してもらうこと、彼らをイノベーションの探検に巻き込むことの重要性を示唆しています。

実は私もある投資プロジェクトで、なかなか上層部の承認をもらえず苦労したことがあり、その経験を思い出しました。それをどのように克服したか、は下記を参照下さい。

「時が物事を変えるって人は言うけど、本当は、自分自身が動かなきゃ何も変わらない」アメリカのアーティスト アンディ・ウォーホル

「難しいのは、市場が変わっているのに、社内の人間がそうでないときだ」ハーバード・ビジネスレビュー

この2つは、何か違うことをやろうと思ったら、まずは自分自分を変えて動くこと、それから組織を巻き込んでいくことの必要性を言葉にしたもの。これはプロジェクトでも全く共通ですね。

「今まで通りのことをしていては、今まで通りのものしか得られない」物理学者 アルバート・アインシュタイン

「すべてが順調に進むのは、革新的なことを何もしていない証拠だ」アメリカの映画監督 ウディ・アレン

この2つは、私にとっては、順調に進んでいるときこそ注意だぞ、常に先を見て順調だけどこれでいいのか?何か将来に向けてやるべきことはないか?という意識を持ちなさい、と言っているように聞こえました。

「森のなかで道が二手に分かれていたら、足跡が少ないほうを行く」アメリカの詩人 ロバート・フロスト

前例のないことに対してチャレンジすることの重要性。

「優れたアイデアを手に入れるいちばんの方法は、アイデアをたくさん持つことだ」ノーベル賞化学者 ライナス・ポーリング

「顧客のほしいものを訊いて、それを与えるだけではいけない。できあがるころには、顧客の目はもっと新しいものへ移っているからだ」アメリカの実業家 スティーブ・ジョブス

この2つはアイデア創出に関する格言で、常にアンテナを張って多角的な視点を養うこと、また顧客第一で、かつその目は常に変わり続けていることに注意する必要がある。

「いいアイデアは珍しくない。珍しいのは、いいアイデアが出るまで懸命に働く人たちのほうだ」イギリス生まれの作家、アシュレイ・ブリリアント

最後の格言。これは正しくイノベーションを起こすポイントで、アイデア出しは、イノベーションの中ではOne of Them、最後までイノベーションの冒険を完遂できる努力や力が重要ということを示唆しています。


こういう人たちが珍しいというのは、逆にそういうタイプの人間である私にとっては大変勇気をもらう言葉です。

皆さん、いかがでしたか?やはり言葉というのはパワーを与えますね。特に何かを成し遂げた偉人の言葉ですから心に響きます!


参考資料

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!