【ヘルスケアビジネスモデル18】老人ホーム(その2)サ高住 VS 介護付き有料ホーム~住居メインで+オプション介護サービス vs 24時間の手厚い介護施設~

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10種類の老人ホーム

10種類の中から、本日は下記2つのビジネスモデルを比較します。

「サービス付き高齢者住宅(サ高住)」 vs 「介護付き有料ホーム」


サービス付き高齢者住宅(サ高住)

「サ高住(さこじゅう)」、先日のワークショップで初めて知りました。

「沙悟浄(さごじょう)」??ってどういうこと?と間違うくらい無知でした。

ということで少しまとめます。

「サ高住(さこじゅう)」とは「サービス付き高齢者住宅」の略で「まだ介護の必要がない、比較的元気な高齢者のための施設」です。

あくまでも高齢者が住みやすいようバリアフリー対応などがされた“住まい”であって“介護施設”ではありません

そのため、介護サービスが提供されないかわりに、自由度の高い生活を送れることが特徴です。

サ高住で介護保険サービスを受けたい場合は、外部の業者に依頼することができます。費用負担はサービス利用料に応じた従量制です。(注1)

(注1)「特定施設」と認められている施設に限り、介護専門のスタッフが常駐し、介護保険の適用も受けられる。 「特定施設」でないサ高住で介護保険サービスを受けたい場合は、外部の業者に依頼

ハード面では、原則25㎡以上の床面積とバリアフリー化を、サービス面では安否確認と生活相談を「最低限のサービス」として義務づけており、日中はケアの専門家が常駐しています。

サ高住のビジネスモデルキャンバス

「サ高住(さこじゅう)」のターゲットは、「まだ介護の必要がない自立できる高齢者」です。

提供価値は以下となります。

  • 生活の自由度が高い
  • 初期費用を抑えられる(基本敷金のみ)
  • 介護度が変化しても居られる(住居は賃貸方式で借家権保障)
  • 幅広い選択肢(サ高住が急増している)
  • 安否確認/生活相談

介護サービスは、外部の業者に依頼し、費用負担はサービス利用料に応じた従量制となります。

「住居の提供がメインの目的で、介護サービスは必要に応じて利用するオプション」というモデルです。

サ高住急増の流れ!

にも書いたように、公的施設では

「(自立×費用低)ゾーンでの介護サービス提供」が空白地帯となっています。そこを埋めるのが、このサ高住になります。

さらに、所得税・法人税に係る割増償却や固定資産税の減額、不動産取得税の軽減措置など税制の優遇に加え、新規開設では1戸あたり最大120万円もの補助金が下りるなど(※平成28年度 サービス付き高齢者向け住宅整備事業)、民間企業が参入するにあたってのハードルがぐっと下がっています。

ニーズがある上に優遇措置も重なり、登録数は急増しています。(下図参照)

登録数が増えることで、入居者にとっても洗濯の幅が広がるというメリットがあります。

引用元  <https://www.minnanokaigo.com/guide/type/sakoujyu/>


介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームとは?

名前の通り「有料老人ホームに介護サービスが付いたもの」です。

常駐する介護スタッフによって24時間介護サービスを受けられます。

中には24時間看護師常駐など充実した体制が整っているところも多くあります。

医療面では、結核やMRSAなどの感染症や、胃ろう、ストマ、気管切開といった医療ケアが必要な方にも対応している施設もあります。

医療機関との連携によって健康管理のための医療ケアを提供しているところも多くあります

引用元  <https://www.minnanokaigo.com/guide/type/roujinhome/kaigotsuki/>

介護付き有料老人ホームのビジネスモデルキャンバス

「介護付き有料老人ホーム」は「有料老人ホームに24時間介護サービスをつけた施設」です。

ターゲットは、「自立から重度まで幅広い高齢者です」です。

24時間介護が受けられるので、特に中度~重度の人がターゲットになります。

提供価値は以下となりあす。

  • 24時間介護が受けられる
  • 充実した医療ケア(外部機関と提携)
  • 充実したイベント

費用は定額制で、介護サービス受ける権利も含めた“施設を利用する権利”を購入するという「利用権方式」になります。「利用権方式」とは、そこで暮らす権利を買い取るという考え方です。

入居一時金という形で利用権を購入し、入居後は食費や光熱費、管理費、介護サービス費用などを月々支払っていきます。

24時間介護や医療ケアというのは、預ける人からするとすごく安心です。その分、初期費用や月額利用料は高額となります。


まとめ:サ高住 vs 介護付き有料老人ホーム

あらためて両者を比較整理すると下記になります。

  • 「サ高住」は、「介護サービスをオプションとして利用することができる住居
  • 「介護付き有料老人ホーム」は「有料老人ホームに24時間介護サービスをつけた施設

すごく単純に考えた場合、初期費用を抑えて、かつ自立できて自由な生活を好む場合は「サ高住」費用的に余裕があり24時間介護を希望する場合は「サービス付き高齢者向け住宅」という選択になりますね。


参考資料

  • みんなの介護

https://www.minnanokaigo.com/


ヘルスケアビジネスモデルを紐解くワークショップで描いたビジネスモデルキャンバス

[ヘルスケア業界のビジネスモデルを紐解くワークショップ] https://hbmia010.peatix.com/view

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!