【ヘルスケアビジネスモデル19】老人ホーム(その3)特別養護老人ホーム vs 介護老人保健施設~自立した生活が困難な人向けに24hr介護を提供 vs 在宅復帰を目指す人向けに専門スタッフによるリハビリを提供~

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10種類の老人ホーム

今回は、公的施設の中から下記2つのビジネスモデルを比較します。

「特別養護老人ホーム(特養)」 vs 「介護老人保健施設(老健)」


特別養護老人ホーム(特養)

そんなに難しくないので、いきなりビジネスモデルキャンバスを描きます。

特養のビジネスモデルキャンバス

特別養護老人ホーム(特養)は「自立した生活が困難」な人向けの公的施設です。

メリットは下記3点です。

費用が安い

特別養護老人ホームのメリットは、何と言っても費用の安さです。

高額な入居一時金はかかりませんし、月々の利用料金も10万円程度と、民間の有料老人ホームと比べて安い傾向にあります。さすがは公的施設です。

その上、医療費控除のメリットもあります。

毎月の支出は介護付き有料老人ホームなどと変わらなかったとしても、医療費控除が受けられるのと受けられないのでは、納付する所得税額に大きく影響があります。

長期入所も安心

寝たきりなど介護度の高い方が入居される方の多い特別養護老人ホームは、長期入所が可能な施設です。

同じ公的介護施設である介護老人保健施設では、原則として入所が3ヶ月までと限定されているのに対し、終身利用も可能な特養は長期入所したいという方にとってメリットが大きい施設です。

24時間体制で介護が受けられる

要介護度が高い方のための公的介護施設であることから、比較的手厚い介護が受けられ、要介護度が高い方にとって安心の特別養護老人ホーム

もちろん、介護は24時間体制となりますので、夜間の介護が必要な方も安心です

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設(老健)とは、リハビリを目的とした、病院的な機能の施設です。

病院と自宅の中間的施設として位置づけられ、専門スタッフによるリハビリを通じ、入居者が在宅復帰することを目的としています。

老人ホーム探しの仮住まいや、

「入院はもう必要ないけれど、自宅の暮らしに戻るのはまだ不安」…という方に介護老人保健施設は役立ちます。

引用元:  <https://www.minnanokaigo.com/guide/type/rouken/>

老健のビジネスモデルキャンバス

介護老人福祉施設(老健)は「在宅復帰を目指す」人向けに専門スタッフによるリハビリを提供する公的施設です。

在宅復帰を目指しているので、医師や看護師が配置され、リハビリ・医療ケアが充実しています。

リハビリ・医療ケアが充実している一方、介護の提供はあまりありません

在宅復帰を目指すので、短期の利用が前提です。

また公的施設なので、費用は休めです。

まとめ:特別養護老人ホーム vs 介護老人保健施設

あらためて両者を比較整理すると下記になります。

  • 「特別養護老人ホーム(特養)」は「自立した生活が困難な人向けに24hr介護を提供する公的施設」
  • 「介護老人福祉施設(老健)」は「在宅復帰を目指す人向けに専門スタッフによるリハビリを提供する公的施設」

費用はあまり変わりませんので、在宅復帰を目指しているかどうかが大きな違いです。

必要スタッフの要件も異なります。

介護老人保健施設(老健)は、入居者100名に対して常勤医師1名、看護職員9名、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれか1人、介護職員25人、ケアマネジャー(介護支援専門員)1人の配置が義務付けられています

一方、特別養護老人ホームの場合、医師の常駐は義務ではありません看護職員は3名以上の配置が基本です。介護職員の数が多く、入所者3人に対して1人以上の介護職員を配置することになっています。

私の場合、熊本で1人で暮らす母親が介護が必要になった場合のことを考える必要があります。

自立困難になった場合のオプションとして、特養は大変魅力的です。


参考資料

  • みんなの介護

https://www.minnanokaigo.com/


ヘルスケアビジネスモデルを紐解くワークショップで描いたビジネスモデルキャンバス

[ヘルスケア業界のビジネスモデルを紐解くワークショップ] https://hbmia010.peatix.com/view

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!