天皇陛下執刀医の「100年を生きる心臓との付き合い方」~悪玉コレステロールが高い人は薬を用いても下げる~

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健康診断でショッキングな通知「動脈硬化のリスクがあります」

1か月前の健康診断で、ショッキングな通知を受けました。

「悪玉コレステロールが高いです。エコーでも動脈硬化、石灰化の兆候が見られています。一度病院を受診してください。」

過去の検診でも悪玉コレステロール(LDL)が高いという結果が出ていたので、食事や運動など気をつけていました。ただ直接指導を受けたことがないので、注意していればいいのかな、という程度に考えていました。

今年受診施設を変更したこともあり、問診でショッキングな指導を受けました。

そこであらためて、過去の悪玉コレステロールの数値をグラフにしてみました

高いのは認識していましたが、過去10年、悪玉コレステロールLDLを測定して以来、ずっと150 mg/dl前後で、正常範囲よりも高くなっています

これだけ長期間にわたり悪玉コレステロールが高いので、動脈硬化が進んでいてもおかしくありません。

悪玉コレステロールが高い人は薬を用いても下げる

そんな時に手にとったのがこの本です。

100年を生きる 心臓との付き合い方(天野篤 著)

天皇陛下を執刀した心臓血管外科の権威、天野篤先生の著書です。

その中で、「悪玉コレステロール値が高い人は、薬を用いても下げる」と明言されています。

天野先生ご自身が、45歳から15年以上薬を服用し続けている、というので大変説得力があります。副作用も当然ありますが、きちんと医師が管理していれば問題なし、ご自身も副作用が出たら一旦服用を中止し、落ち着いたら再開している、ということでした。

これで、病院に行って、薬を処方してもらう決心がつきました。

何故、薬を処方してでも悪玉コレステロールを下げる必要があるのか?

天野先生は、「心臓病予防のため、中高年が最も気をつけるべきものはコレステロール、特に悪玉コレステロールLDL」と言っています。

LDLコレステロールの数値が高いということは、体の中に炎症を起こす”火種”がある状態とも言っています。

悪玉コレステロールは血管を痛め、動脈硬化を引き起こします。それが大動脈でおこれば大動脈解離、冠動脈であれば急性心筋梗塞を引き起こします。また大動脈弁狭窄症も引き起こします。この3つはいずれも突然死の危険があります。また脳卒中の原因にもなり、大腸がんや乳がんとの因果関係も報告されています。

このように突然死やがんを予防するためには、LDLコレステロールを下げる必要があるのです。

動脈硬化のメカニズムは以下の通りです。

血液中のLDLコレステロール(悪玉)がHDLコレステロール(善玉)よりも多くなると、血液中でLDLがだぶついた状態となる

だぶついたLDLコレステロールは、動脈壁に付着する

付着したLDLコレステロールは、動脈壁の中で活性酸素により酸化LDLとなる。

酸化LDLはマクロファージという本来、体を守る細胞に取り込まれ、動脈壁の中で泡沫細胞(粥腫:じゅくしゅ=プラーク)となる。

プラークが積み重なって動脈内腔が狭くなり、動脈硬化が進む。

プラークが崩れると、その部分塞ごうと血小板が集まり、血栓ができ、動脈内を塞ぐ状態となる。また動脈硬化が進むと石灰化する。

いや、本当に恐ろしいですね。

引用元:動脈硬化はこうして進行する


循環器内科の受診

意を決して循環器内科を受診しました。健康診断の結果を持参し、悪玉コレステロールが10年ほど高いこと、動脈硬化のリスクを指摘されたことなどを伝えました。

丁寧に問診して頂きました。

LDLコレステロールの数値だけ見ると、絶対に薬が必要というレベルではないそうです。

薬を処方するかどうかは、本人(つまり私)がどの程度動脈硬化のリスクを抑えたいか?という意見も踏まえて判断ということでした。

ただエコーで動脈硬化、石灰化の兆候が見られた、というのが大きかったようです。

私も薬を服用してでもLDL悪玉コレステロールを下げたい、と明言したので、最終的にメバロチンという、LDL悪玉コレステロールを下げるのに有名な薬を処方してもらいました。

食事や運動に気を付けている、という話をしたところ、「悪玉コレステロールが高い体質かもしれません。遺伝や生まれつきの異常が原因の場合もあります。」ということでした。

メバロチン

肝臓に作用し、コレステロール合成をHMG-CoA還元酵素阻害作用により阻害することで、血液中のコレステロールを低下させ、血清脂質を改善させる薬です。

通常、高脂血症、家族性高コレステロール血症の治療に用いられます。

下記副作用の懸念があるので、何か異常があればすぐに受診して下さいとのことでした。

  • 筋肉の痛み、力がぬける、赤褐色の尿[横紋筋融解症]
  • 全身がだるい、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝障害]
  • 鼻血、歯ぐきの出血、手足などの皮下出血[血小板減少]
  • 発熱、咳、呼吸困難[間質性肺炎]
  • 筋肉のこわばり、痛み、筋力の低下[ミオパチー、免疫介在性壊死性ミオパチー]
  • 手足のしびれ、痛み、感覚が鈍る[末梢神経障害]
  • 発熱、疲れやすい、体重減少[過敏症状(ループス様症候群)]
  • 発熱、関節の痛み、足や腕に紫色または赤いあざができる[過敏症状(血管炎)]

服用開始

本日で、服用開始後3日目ですが、からだに少し違和感があります。

痛みとかではなく、印象としては身体が薬になれるために少し反応しているという感じです。どんな感じなのかメモしておきます。

  • 1日目

何故か寒気がする。手足が少し冷え気味。身体がふわふわしたような感じ。少し心臓の鼓動が早くなっている気がする。負担がかかっているのか?Fitbitでの心拍は通常と同じレベル。少し下痢気味。

  • 2日目

寝ている時にいつもより発汗が多い。ちょうど熱があるような感じ。特に食事後に寒気がする。下腹部、腹筋のあたりに軽い筋肉痛のような痛み。身体がふわふわしたような感じは継続しているが、1日目よりも軽い。いつもより肩が凝る。

  • 3日目(本日)

身体がふわふわしたような感じは継続。下腹部の筋肉痛のよう痛みは消えた。寒気は収まってきた感じ。肩が凝るのは継続。

悪寒やちょっとした身体の違和感は、丁度、軽い風邪を引いたような感じですが、全くだるくない点が違います。もう少し服薬を継続して様子みようと思います。


心臓病はどのように予見できるのか?

せっかくなので、天野先生の本で気になった点を3つまとめます。

心臓病は6つの危険信号で予見できます

  • 胸痛 激しい胸の痛みは迷わず救急車
  • 動悸や脈拍の異常 不整脈の恐れ
  • 息切れや呼吸困難
  • むくみ
  • めまい
  • 一次的な失神

仮に自覚症状がなくても、糖尿病や、高LDLコレステロール、高血圧、肥満、喫煙など危険因子がある場合は、ちょっとした兆候があれば循環器内科を受診したり、心臓ドックの受診がお薦めされています。


花粉症が何故心臓に大きな負担をかけるのか?

私は花粉症も持っているので、気になった内容です。

3点ほど理由があります。

一つ目は、花粉症により鼻がつまったり、喉が炎症したりして呼吸がしずらくなり、心臓への負担が増します。

二つ目は、花粉により交感神経が興奮することで、血圧が上昇することです。

三つ目は、花粉症の薬が交換神経を刺激し、全身の血管を収縮させ血圧が上昇することです。

花粉症の薬の多くが、心臓病や高血圧の患者さんには使用できないそうです。

それほど花粉症には注意が必要です。


糖尿病は心臓にどのような悪影響があるのか?

高血糖で、血管も内蔵も、皮膚などの外見もぼろぼろになってしまう、というのは下記記事に記載しました。

天野先生の本では、よりリアルに、糖尿病を抱える患者さんは、動脈硬化や石灰化により血管がコンクリートのように硬く、ボロボロと脆くなっている事例が紹介されています。

冠動脈バイパス手術をする時に血管に針が通らなかったり、糸が切れてしまって縫えなかったりするケースがあるそうです。


まとめ

まとめてみて、あらためて自分の状態が心配になりました。

もう10年以上もLDLコレステロール(悪玉)が高い状態が続いていて、動脈硬化や石灰化の兆候も見られています。

10年前に戻ることはできないので、これまで以上に食生活や日常生活に気をつけ、LDLコレステロールを下げる努力をすること、また薬でのコントロールを継続していきます。

頑張ります!


参考資料

  • 動脈硬化はこうして進行する

<https://ssl.sod-japan.com/%E4%B8%B9%E7%BE%BD%E5%85%88%E7%94%9F%E3%81%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%8A%97%E9%85%B8%E5%8C%96/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%B4%A0%E3%81%8C%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%A7%E3%81%8A%E3%81%93%E3%82%8B%E7%97%85%E6%B0%97/2-%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC%E5%8C%96%E3%83%BB%E8%A1%80%E7%AE%A1%E3%81%AE%E7%82%8E%E7%97%87%E7%B3%BB%E7%96%BE%E6%82%A3/%E5%8B%95%E8%84%88%E7%A1%AC%E5%8C%96%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E9%80%B2%E8%A1%8C%E3%81%99%E3%82%8B/>

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1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!