「人工の月」照明用の人工衛星で年間200億円の節電!2020年には打ち上げ?

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中国が「人工の月」となる照明衛星を計画

これは面白いのでシェアします。

何と「人工の月」で節電する、という壮大な話です。

以下、記事の引用です。


2018年10月16 日、人民網は、中国が2020年までに照明用の人工衛星、いわば「人工の月」を打ち上げ、街灯の代わりに都市部を照らし、電気代を削減する計画であると報じました(人民網英語版)。2018年10月10日に中国・成都市で開催された「全国起業・イノベーション活動ウィーク」において中国航天科技集団公司(CASC)が発表しています。

人工の月となる衛星は、地球上の直径80kmのエリアを照らすことができるそうです。また、数十mの範囲であれば、照度をある程度コントロールできるとのことです。また、本物の月と一緒に照らすことで、月明かりだけのときより8倍明るくすることも可能とのこと。この技術は、何年も前から試験され、既に最終段階を迎えているといいます。

プロジェクトの責任者によると、この世界初の人工の月の衛星は、2020年までに西昌衛星発射センターから打ち上げられ、2022年には追加で3機の衛星を打ち上げる計画のようです。

この衛星で例えば成都市を照らした場合、照明用の電気代を年間12億元(約200億円)節約できる見通しだといいます。また、災害で停電が発生したときにも、被災地の救助活動に役立てることができるとしています。

ものすごい計画が発表されました。具体的にどのような衛星なのか、フィージブルな計画なのかどうかは不明ですが、新しい取り組みであることは間違いありません。


なぜイノベーティブだと思うのか?

「節電」×「人工衛星」。この組み合わせが強烈にイノベーティブです。

節電といえば、、無駄な電気使用をやめる、夏場の冷房温度を高めに設定して汗をかきながら仕事をする、といった、努力と我慢の積み重ねのイメージが強いですよね。

人工の月だと、努力や我慢ではなく、快適に節電できます。

節電の方法もイノベーティブですが、節電の概念を変える点もダブルでイノベーティブだと思います。

また、記事に書いてあるように年間約200億の節電効果が得られるとすると、ビジネスとして成立性も高く、この点もイノベーティブです。

人工衛星1基の打ち上げは開発も含めて300~400億ともいわれていますが、たった2年で回収できます。

本当にこの効果があるとすれば、ビジネスとして十分期待できますね。


人々の暮らしをどう変えるのか?

通常の節電では努力と我慢が必要ですが、このソリューションではそんな必要がありません。

快適かつ意識せずに節電、すごいですね。

東北大震災以降、原子力発電の要不要論が活発になりましたが、このソリューションのように、節電のためにお金を使えばよいのではないでしょうか

原子力発電所の建設費用は3,000~4,000億ということです。その費用を人工の月に使えば、10個の月を打ち上げることができ、年間2,000億円の節電効果になります。

原子力発電所のような放射能のリスクもないし、画期的なソリューションですね。


懸念

このソリューションでは夜間照明の節電効果が期待されます。

一方で昼間はどうなのかな?というのが疑問です。

昼間は太陽があるので、追加の照明は不要です。そうすると昼間は効果がないのかな?という気がします。昼間の節電効果があれば、電気の画期的な代替ソリューションになり得ます。

実現性については疑問視している記事もあります。

  • 人工月を永遠に都市の上空に置くためには、反射鏡を地球から約3万7000キロ離れた静止軌道に乗せる必要がある。しかも、衛星の指向も極めて精確な必要がある
  • 月の8倍の明るさを持つ人工月の光線が強すぎて自然界の夜の循環を破壊し、動物の整体に影響を及ぼす可能性がある

具体的にどのような衛星なのか、実現可能な計画なのかどうかは不明ですが、イノベーティブな取り組みであることは間違いありません

引き続きウォッチしていきたいと思います。


参考資料

  • 中国が「人工の月」計画、照明衛星で街灯不要・電気代節約

<https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00054/00011/?P=1>

  • 電力会社に、「原子力発電所の建設費はいくらですか?」と聞いてみた

<https://news.mynavi.jp/article/20130315-a100/>

  • 【速報】「人工の月」を中国が2020年に打ち上げへ! 本物の8倍の明るさで「夜が滅亡」、生体リズム激変へ!

<https://tocana.jp/2018/10/post_18476_entry_2.html>

  • 中国が打ち上げようとしている「人工の月」、海外の国はどう見ているのか―中国メディア

<https://www.recordchina.co.jp/b655058-s0-c30-d0135.html>

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!