「方向性の大転換」健康増進を促す保険~住友生命保険のVitality~

Pocket

万が一の”補償”ではなく、契約者に”健康”を届ける新たな保険

引用元: <https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/event/15/101000173/102700036/?ST=ndh_print>

生命保険や医療保険はこれまで、「万が一のリスクに備える」ことが大きな役割でした。

一方、Vitalityはインセンティブを与えることで、契約者の行動変容を促して健康になってもらう」ことを目指すという、方向性を大転換した保険です。

このように、健康増進のため、健康であればあるほど得する、健康と連動した保険はすでに世の中にあります。例えば下記です。

  • 健康年齢で加入できる「健康年齢連動型医療保険」
  • 1日8000歩で還付金出る医療保険

私も、過去に健康度合いと金利が連動する住宅ローンなどを考えたことがあります。


健康年齢で加入できる「健康年齢連動型医療保険」

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000019829.html

『健康年齢連動型医療保険』は、実年齢によって保険料を設定する従来の保険とは異なり、「健康年齢®」によって保険料を決めるという画期的なアイデアです

健康な方(実年齢より「健康年齢®」が低い方)ほど、保険料が安くなります

「健康年齢®」は、実年齢・性別に加え、血圧や代謝、肝機能、尿に関わる一般的な健康診断結果12項目の数値を使用して算出され、総合的な健康度を年齢(健康年齢)で表すことで、直感的に自身の健康状態を把握することができます。

健康になるほどお得になるため、生活習慣改善のインセンティブになります


1日8000歩で還付金出る医療保険

http://obaco.hatenablog.com/entry/2017/04/02/013500

東京海上日動あんしん生命保険とNTTドコモが提供するのは、1日の歩数が8000歩を超えると還付金が出る医療保険です。

2年間にわたり、1日あたりの歩数が平均で8000歩を超えると3年目に年1200~3600円程度の還付金を受け取れます

こちらも、健康度合によりメリットを提供する点が共通です。


なぜイノベーティブなのか?他の健康連動型保険と何が違うのか?

住友生命保険のVitalityが他の健康連動型保険と異なるのは、ユーザーの行動心理に基づいた逆転の保険料率設定です。

メリットを”失いたくない

「逆転の保険料率設定」とは、加入時に保険料が低めに設定されることです。

加入時には通常より15%割引される一方で、その後の健康行動のステータス次第では、逆に通常よりも保険料が上がる可能性があります。ここが大きなポイントです。

行動経済学には「損失回避性」という理論があり、人間は「先に与えられたメリットを”失いたくない”という心理が強く作用する」そうです。

そのため、契約者は保険料が上がらないように継続的に努力するようになります(関連記事)。健康の度合いに応じて徐々に保険料率が下がるよりも、最初にメリットを与えて、「そのメリットを失いたくない」という行動心理を利用する方が健康増進の効果が高い、というものです。

また初期の保険料率が低い、というのは加入時の心理的負担、金銭的負担も小さくなり、まさに一石二鳥のソリューションです。

引用元: <https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/event/15/101000173/102700036/?ST=ndh_print>


人々の暮らしをどう変えるのか?

人は誰でも健康になりたいと考えるため、契約者はこのプログラムで健康になることの価値を実感できます。頑張って健康も実感できるし、保険料率も下がる、大変ありがたいですね。

Vitality発祥の地である南アフリカの事例では、「ゴールド」ステータスの契約者の死亡率は約半分にまで下がったという。

社会的に見ても社会保障コストを下げるとともに、健康度合が増すことで労働生産性の向上にもつながると考えられます


応用できる発想は?

このソリューションのポイントは

「健康連動型サービス」×「損失回避性を促す価格設定」

の組み合わせで、特に「損失回避性を促す価格設定」がイノベーティブなポイントです。

以前に、私も健康連動型サービスをいろいろ考えましたが、全て価格設定は、健康度合いに応じて徐々にメリット享受が増える(価格が下がったり、何か追加サービスが増える)ものでした。

逆転の発想で、最初にメリットを多めに提供することで、加入障壁を下げ、継続性を高めることができる、というのがポイントです

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!