ヘルスケアIT 2019~テクノロジーが変えるヘルスケアの未来~認知症を防げる未来?

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国内最大級のヘルスケア×ITイベント

1/23日に、ヘルスケアを変える未来のテクノロジーに触れてみよう、という気持ちで「ヘルスケアIT 2019」を見てきました。

その中で、気になった内容をまとめます。

認知症関連、予防に関するソリューションが多かったです。

個人的には、認知症が気になる歳でもあり、認知症改善のソリューションには大いに期待しています。

引用元: https://care-show.com/healthit/


認知機能の維持・向上のために脳を計りながら鍛える次世代の脳トレ NeUup

引用元: https://neu-brains.co.jp/service/brainfitness/

  • 日本初、最新の脳センサーで前頭前野の脳活動をセルフチェック
  • “脳センサー”で脳活動を測定しながらチェック、脳の司令塔と言われる前頭前野の活動レベルがわかる
  • チェック時間は約3分。”脳センサー”をつけて、3種類の問題をするだけ
  • シニアの方にもわかりやすい画面構成
  • “脳トレ”生みの親の川島隆太教授が監修

という、シンプルな脳トレと脳活動測定です。


脳はいくつになっても鍛えることができる

引用元: https://www.active-brain-club.com/ 脳のはなし

20代をピークに低下する「認知機能」ですが、さまざまな脳のトレーニングにより、どの年代においても認知機能の維持・向上が可能であることが証明されています。

また東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授らは、脳のトレーニングにより脳の体積が増えること、認知機能をより向上させるためには、脳のトレーニング中の「前頭前野の活性化」が重要であることを証明しています。

上の写真は、1日20~60分程度の作動記憶トレーニング(注1)を1カ月間続けたのちに、MRIで撮影したものです。赤・黄・オレンジ色の部分は、大脳皮質の体積が増加した部分です。

脳の体積が増えるとは、脳の神経回路がより複雑になり、より働きやすく、より機能する脳に変化した結果です。

同時に認知機能の検査をしたところ、1カ月間の脳のトレーニングで、情報を処理する力や判断力、予測力、集中力、新しいことを考え出す力までもが向上しました。

いくつになっても「前頭前野」を鍛えることで、考える、記憶する、アイデアを出す、感情をコントロールする、判断する、応用するなどの「認知機能」を向上させることが証明されたのです。


前頭前野の活動を計測しながら脳トレ

前頭前野が活性化することが認知機能向上にとって非常に重要になります。

そこで、その前頭前野の活性度を測定するのが、このNeUupです。

手のひらサイズのデバイスで血流を計る原理とのこと。

このデバイスを額に装着して、次に記載するCogEvoと同じような脳トレゲームをやります。そうするとゲームの回答率と脳活動の活性度、両方が測定できます。

実際にやった時の測定結果がこれです。

横軸が回答スコアです。回答スコアだけだと、どれだけ脳が活性化されたか分かりませんが、縦軸の脳活動の度合いがあると、この脳トレにより、脳の活性化にどのくらい影響があるのかが分かります

これは、すごく面白いです。

認知症改善のプログラムはいろいろありますが、このデバイスを使えば、その効果を調べることもできます

この脳についての話とデバイスについては、非常に面白いので別途まとめてみるつもりです。


脳活バランサーCogEvo~株式会社トータルブレインケア~

引用元: https://tbcare.jp/noukatsu-cloud/

脳活バランサーCogEvoは、高次脳機能障害のリハビリテーションから生まれた、認知機能のチェックとトレーニングを目的としたクラウドサービスです。

i-padでゲームをやるような感覚で、12種類のタスクを実行すると、認知機能を「見当識」「注意力」「記憶力」「計画力」「空間認識力」の5側面から評価されます。

さらに個々の認知機能の特性を把握するだけでなく、日々の認知機能の変動を見ることもできます。

脳トレと同じようなコンセプトで、このチェックを繰り返すことで脳を活性化させ、認知機能の改善を狙っています

測定結果はクラウド上に記録され、時系列に沿った推移を分析する事ができます。

また、楽しく取り組めるので継続できることも大きなポイントです。

引用元: CogEvoパンフレット


お試しにやってみた結果

1か月無料クーポンをもらったので、早速アクセスしてやってみました。

結果がこれです。

「見当識」「注意力」「記憶力」「計画力」「空間認識力」の5側面のうち、圧倒的に低かったのが「空間認識力」です。似た図形の中から、同じ図形を選ぶものです。結構自信があった分野なので、この低い点数はすごくショックです。

違いがすごい微妙だったので、おおざっぱなパターンの違いだけで判断したのが敗因かなと思いました。次回以降の改善に期待です。

このトレーニングで認知機能が改善するかどうかは、1か月やってみて、まとめてみようと思います。


シナプソロジー

引用元: https://synapsology.com/sy/

脳を活性化させるには、脳に適度な刺激を繰り返し与えることが必要で、楽しく、意欲的に行うことで、更に効果的になると言われています。

シナプソロジーは、「2つのことを同時に行う」「左右で違う動きをする」といった普段慣れない動きで脳を適度に混乱させ、さらに効果的な刺激を与えることで、脳の機能を高めることを狙ったものです。

笑顔やコミュニケーションが生まれるので、楽しく続けられるのが特徴です。


どんなもの?

ブースでちょっとだけ体験させてもらいました。その名も「計算じゃんけん」

やり方はすごい簡単。じゃんけんのグー、チョキ、パーにそれぞれ点数を決めて、じゃんけんぽん、で2人の手のを計算して、声に出して言うものです。

例えば、グーは10、チョキは20、パーが50とすると、グーとパーの組み合わせだと「60」になります。

これをテンポよく繰り返すと、かなり集中力が必要です。

さらに、慣れてきたところで、グーは100、チョキは200、パーは500という風に基準が変わります。そうすると、頭が混乱してきて、あれっ、いくつだっけな?という状態になります。

かなり単純ですが、身体は使うし、声も出すし、何より頭を使います。ほんの5分の体験でしたが、効果ありそう、と感じました。

ちなみに、このシナプソロジー

  • 「頭と身体の連動性がより高められる」
  • 「頭も身体もウォーミングアップできる」
  • 「さまざまな状況での判断力がアップする」

といった効果があり、一流のアスリートもトレーニングに取り入れているそうです。

アイデア出しのワークショップやブレストの前にやるのも効果的で、企業研修としてやる場合もあるそうです。

引用元: https://synapsology.com/sy/


O:SLEEP~「睡眠データ」を活用して、生産性の低いチームやメンタルリスク者を改善~

個人的に大変興味がある睡眠に関するソリューションです。

ストレスが高かったり、不安があったりすると、よく眠れないですよね。「よく眠れる」というのは、健康であることの大きな証です。

睡眠データは「従業員の隠れた本音」と言われているそうで、メンタル不調の状態と睡眠データには強い相関があるようです。

そこに注目したのがこのソリューションO:SLEEPです。睡眠データを取得、分析することで生産性やメンタルのリスクを特定し、それを改善するソリューションビジネスです。

このソリューションの優れている点は二つあります。

一つは、データの取得方法です。スマホを枕元に置くだけという非常に簡単なものです。

寝た時間など最小限の入力は必要ですが、基本はそれだけ。あとはスマホ内蔵の加速度センサーで、ベッドや布団の揺れを計測し、それを睡眠の量と質を評価します。

もう一つは、BtoBとして、睡眠を改善することで生産性向上につなげたり、メンタルリスクを低減するソリューションビジネスであることです。睡眠データをとることは、Fitbitなどでも簡単にできます(参照:【治療イノベーション】寝ながら認知症予防できる「メモリアップスリーパー」早期実現できるかも?)。そのデータをどう使うのか?企業が必要としているニーズとマッチさせているビジネスモデルがユニークです。

引用元: https://o-sleep.com/about


人工知能で疾病予測~SELVAS AI~

引用元: https://www.selvasai.com/en/

韓国の人工知能専門企業が開発した疾病予測クラウドサービスです。

入力するのは、基本情報、健康診断情報、健康診断時の問診情報、だけです。

つまり年に1度の健康診断のデータを入力するだけ。そうすると、15万人のデータを参照してAIが疾病リスクを予測します。

予測できる疾患は以下の10疾患

  • 大腸がん
  • 胃がん
  • 乳がん
  • 前立腺がん
  • 肺がん
  • 肝臓がん
  • 糖尿病
  • 脳卒中
  • 認知症
  • 心臓疾患

予想精度は、80~90%。健康診断のデータだけでこれだけの予測精度を実現しているのは驚きです。


魔法アプリ~VRによる不安障害治療~

参考資料: http://magicalapplications.com/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%81%9F%E4%B8%8D%E5%AE%89%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E7%AD%89%E6%B2%BB%E7%99%82/

不安障害とは、精神障害(疾患)における症状の1群です。「高所恐怖症」、「閉所恐怖症」などが代表的な疾患です。

実は最も効果的な不安障害の治療方法が「暴露療法です。

暴露療法(Exposure therapy)とは、不安や苦痛を克服するため、患者が恐怖を抱いている物や状況に対して、危険を伴うことなく直面させ、行動療法によるカウンセリングを行う治療方法です。

簡単に言うと、恐怖や不安の状況を体験させることで、それを克服していく方法です。

テクノロジーが発達して、VR/ARなどの映像技術を使うと簡単に恐怖体験を再現できるようになりました。

このソリューションは、まさにVRにより恐怖や不安を体験することで不安障害を治療するアプリです。

展示ブースで、高層ビルから飛び降りるシーンを体験しました。

下からガラス張りのエレベーターで高層ビルの屋上まで上がり、一歩一歩、端に近づきます。端に立っただけで恐怖は最高潮、飛び降りた瞬間には、思わず「あっ」と声をあげて目をつぶってしまいました

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!