えっ、たったこれだけ?これだったらできる。世界一簡単なシックス・シグマ プロジェクト概要

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社内で進めるプロジェクトで難しい統計解析が必要なプロジェクトはたった1割

久しぶりにシックス・シグマ ネタです。
典型的なシックス・シグマの考え方 DMAICの概要を、超簡単に紹介します。

シックスシグマといえば統計学など難しい分析手法をイメージする方も多いと思います。確かにシックスシグマの由来は、統計学的分析に基づく品質改善手法です。
私もGEでシックスシグマを習得した時には、統計分析、仮説検定、といった手法を習いました。またかなりの時間をそのような高度な分析の時間に費やしました。

でも実際、社内で進めるプロジェクトでは、統計分析が必要なプロジェクトは1割もありません。それよりも、ゴールを達成するためのステップと考え方を理解、実践することが重要です。またこの考え方はあらゆるプロジェクトに適用することが可能です。

この点については下記記事をご参照下さい。
「おもてなしで成功するOperational Excellence(その2)OpExの全体像:結果を出し、新しい価値を創造する総合フレームワーク」


ゴールを達成するための超簡単なステップ

ということで、ゴールを達成するためのステップを理解・実践という観点から、シックス・シグマを超簡単に整理します。
簡単に1枚にまとめたものが下記図になります。
はっきり言うとたったこれだけです。内容も少ないですが、ある意味、当たり前のことが書かれています。でもゴールを達成するためのステップとしてこれで十分です。高度な分析は、それをサポートするための道具なので、必要ならば使えばよいのです。

それでは簡単にポイントを書いていきます。

基本のステップは、Define(定義)⇒ Measure(測定)⇒ Analyze(分析)⇒ Improve(改善)⇒ Control(管理)という5つのステップで、それぞれの英語の頭文字をとって、DMAICと呼ばれています。
次に各ステップ毎のポイントをまとめます。

Define(定義)

これからやるプロジェクトってどんなプロジェクト?かを明確にします。プロジェクト・チャーターをしっかり書いて関係者で合意を得ることが重要です。

プロジェクト・チャーターの詳細は下記を参照下さい。
「プロジェクト成功のための最も効果的なツール!プロジェクト・チャーターを是非使ってみよう。」

その中で最も大事なことは“ビッグY”を決めることです。ビッグY???何それっ?と思われるかもしれません。簡単にいうとプロジェクトのゴールを1つだけ数字で決めることです。

営業系だと売上なのか?シェアなのか?あるいはその前段階の訪問件数、リード件数など。
製造系だと歩留り、生産量、機械稼動時間、生産効率など、です。

この”ビッグY”がすごく重要です。ここさえ正しく決まっていれば、まず間違いなくプロジェクトは成功します。それぐらい大事です。ちなみに失敗パターンは、大きく2つあります。

  • チャレンジすべき目標ではなく、できそうな目標に変えてしまう
    プロジェクトのゴールは達成できたけど、結果的に本来達成すべき目標が達成できないケース。例えば、本来は売上を上げることが最終ゴールですが、その前段階、リード件数をビッグYにしたケースです。リード件数の目標は達成したけど売上が思うように上がらなかった、というケース、有り得ますよね。
  • チャレンジすべき目標が非現実的
    1つ目と反対のケースです。売上を目標としたのですが、あまりに達成目標が高すぎで非現実的で、何をやるのか曖昧となったり、途中でプロジェクトをあきらめてしまったり、となってプロジェクトが失敗するケースです。

大事な目標設定ですので、上司を巻き込んでしっかり決めることが肝心です。よく上司の方で、ゴールもボトムアップで決めさせる人がいますが、それではダメです。

会社、部門単位で達成すべきゴールを想定しながら、個別のプロジェクトのゴールを適切に決める
本来達成すべきゴールに関連してチャレンジングでかつ頑張れる目標を設定する。むしろ上司の力量が問われるステップです。

Define(定義)が適切に決まればあとは簡単です。

Measure(測定)

Defineで決めた”ビッグY”の現状、悪さ加減を正しく測定する

Analyze(分析)

ずばりこれだけ!「根本原因を特定する」だけです。
最初にも書きましたが、実はシックスシグマのトレーニングでは、ここで統計解析や様々な分析ツールが出てくるので多くの時間をここに費やします。また難しいので参加者の頭にも強く印象に残ります。でもそれはあくまで道具なんです。

プロジェクトを進めると、分析ばかりで、それで何が問題だったの??となるプロジェクトが多く出てきます。
「根本原因を特定する」ことをしっかり頭において、分析ツールはあくまで道具として活用して根本原因を見つけてください。

Improve(改善)

根本原因が見つかれば、あとはそれに対して改善策を考え、実行するだけです。
上の図では、リーンの考え方を活用した改善のヒントを記載していますが、それは別途紹介させて頂きます。

参考1:「封筒おやじが解説するリーンの極意~バッチ流しの方が早いという感覚に逆らう1個流しの事実~」

Control(管理)

Defineの次に大事なのが、このControlだと思っています。
改善効果が持続するように策を講じることです。
ポイントは2つです。

  • 何を(What)、誰が(Who)、いつまでに(When)という形で、フォローアップや改善後のオーナーを明確にする。
  • プロセスの標準化、見える化
    標準化することがプロセスが見えるようになります。見える化することで、問題が発生した時の対処が容易になり、また更なる改善につなげることができます。

プロジェクト事例

ということで、DMAICのポイントはたったこれだけです。
これを頭に入れてプロジェクトを進めていけば、まずプロジェクトは失敗しません!

様々な成功事例を下記にまとめています。

何ができるのか?どんな風にやるのか?イメージできると思います。ご参照下さい。

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!