封筒おやじが解説するリーンの極意~バッチ流しの方が早いという感覚に逆らう1個流しの事実~

Pocket

リーンの極意は、すばり 「無駄なく流すフローを作ること」 です。

そのために考慮すべき重要な要素は4つ。

  • 1個流し vs バッチ流し
  • タクトタイム(リズムを決める)
  • 平準化(バランス:量と種類)
  • プル(後工程引取り)

OpExトレーニングでリーンについて詳しく説明する前に、最初に皆さんに紹介するビデオがこれ
「封筒おやじが解説するリーンの極意」
です。
https://www.youtube.com/watch?v=Dr67i5SdXiM

この動画は、1個流しとバッチ流しの違いを、赤いジャンパーを着たおじさん(通称、封筒おやじ)が実演するものです。
便箋を折りたたむ→封筒に入れる→糊付けする→スタンプを押す、という一連の作業を、

  • 10個のバッチ流し(10封筒分、まずは便箋を折りたたみ、10封筒終わったら、次の封筒に入れるステップに進む)
  • 1個流し(1封筒づつ作業を行い1つの封筒が完成したら次の封筒の作業を開始、これを10封筒分繰り返す)

とで、両方実演して時間を比較します。

動画をスタートする前に参加者の皆さんに、「バッチ流し」と「1個流し」、どちらか早いと思う方に手をあげて下さい、と尋ねると、90%以上の人がバッチ流しに手を上げます。皆さんの感覚としては圧倒的にバッチ流しの方が早い、と思っています。

さて、結果はどうでしょうか?と言って動画を流します。
この封筒おやじ、バッチ流しの無駄など実演中にいろいろコメントして、それも面白いです。
結果は何と、1個流しの方が20%も短くなりました。

  •  バッチ流し: 3分42秒
  • 1個流し:2分56秒

結果は一目瞭然です。でもそれでも参加者の皆さんは、ウソだろ、という顔をしています。この封筒おやじが、胡散臭い感じがするのも理由かもしれません(笑)。

ということで、それじゃ、皆さんで実際にやってみましょう、と言って、実際に2名を代表に選んで動画と同じ作業をやってもらいます。今度はヨーイドンで2人同時にやってもらいます。
結果はどうでしょうか?やはり1個流しの人が早く終わります。何度やっても同じ結果になります。

この結果を見ても、参加者の中には半信半疑の人がいます。それぐらい、皆さんの感覚ではバッチ流しの方が早い、という印象があるということです。

それでは何故、1個流しの方が早くなったのでしょうか?

それは封筒おやじも言っていますが、バッチ流しの場合は、1封筒の1つの作業が終わったら、次の作業に入らず、一旦封筒を置きます。次の作業に入った時には、それを1つづつまた取り出すという作業が発生します。

これに対して1個流しには、1つの作業が終わったら連続して次の作業に入るので、この一旦置いて、また取り出すという作業そのものがありません。これが積もり積もって、動画のような差となるのです。一般的には、1個流しの方が20-30%短くなります。

それ以外にも1個流しでは、1個目の製品が完了するまでに時間(リードタイム)が圧倒的に早くなります。封筒おやじの動画では、バッチ流しでは、1個目の製品完成は3分19秒、1個流しでは、わずが17秒です。
また品質不具合も早く見つけることができる、といったメリットがあります。

ということで、今回はリーンの極意を簡単に紹介しました。
これを読んで、半信半疑の人は、是非、封筒おやじの動画を自分で実演してみてくださいね。

それ以外のリーンのポイントについては、別途紹介させて頂きます。

参考1: 「リーンの極意2~バランスを整える バーチャートで見える化~」

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!