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ヘルスケアビジネス成長戦略(松室孝明 著)
レゾナンスリーディング(その3)です。その1, 2については下記を参照下さい。
- 「本当にたった20分で本が読めるのか?レゾナンスリーディング、試してみました(その1)」
- 「他とは絶対的に異なるオンリーワンの領域を創り出せ!カテゴリーキング:本当にたった20分で本が読めるのか?レゾナンスリーディング、試してみました(その2)」
選んだ書籍は下記です。
「ヘルスケアビジネス成長戦略研究~近未来の国内最大マーケットに挑む~(松室孝明[著])」
ヘルスケアビジネスの狙いどころを知りたいという目的で手にとりました。

レゾナンスリーディングの効果
レゾナンスリーディングも3冊目となり、少しやり方が身に付いてきました。
時間も1時間くらいでマップまで完成し、自分としては満足できる理解が得られたと思います。
理由は3つあります。
- 3冊目となり、コツが少しわかってきた
- 本の厚さもこれまで2冊と比べて薄く、字も大きく図表が多く視覚的に分かり易かった
- 物語ではなく、著者の論点や事例を簡潔にまとめる、というコンテンツであり、ポイントを自分なりに理解して行動に落とし込むというレゾナンスリーディング向きの本であった
そして最大の学びは、レゾナンスリーディングを連続することで、リーディングした書籍の内容と知識が接続されることで、知識のネットワークが形成され、ぼやっとしていた行動がだんだん明確になる、という相乗効果です。
この本の4つのポイント
本の内容について、他の本との相乗効果として得られた学びを自分なりのポイントしてまとめます。
ちなみにレゾナンスマップは下記で、赤ペンのところが自分なりのポイントです。
以下の4つがこの本のポイントです。
- 顧客価値を特定し、ナンバーワンブランドを築くことが重要
- 顧客価値の特定=課題(コト)の特定力×解決力×表現力
- フロー型からストック型収入を増加させる収入の種類のイノベーション
- 本書内の様々なヘルスケアビジネスの事例とその特徴の紹介

そのうち、最初の2つは、「レゾナンスリーディング(その2)」で読んだばかりの「カテゴリーキング」と共通する内容です。「カテゴリーキング」の方が詳しく記載されているので、そちらを参考に、どうやればよいのか?具体的にイメージすることができます。
ストック型収入、については、自分の机の上に、半分まで読んだ「ストックビジネスの教科書」という本があります。全く異なる動機で何となく購入したものですが、これも何かのつながりです。ヘルスケア業界の中でのストック型ビジネス、という問題意識をもってその本を読むと、きっとよい学びが得られると思います。
最後のヘルスケアビジネスの事例とその特徴の紹介は、まさしくビジネスモデルの理解で、ビジネスモデルキャンバスそのものです。
ヘルスケアビジネスの狙いどころ
いうことで、結局、この本のポイントは何?ということをまとめます。
最初の目的「ヘルスケアビジネスの狙いどころを知りたい」に対する自分なりの答えになります。
顧客価値をしっかり特定した上で総合百貨店ではなく、オンリーワンの専門店を目指す
ヘルスケア業界は、保険制度という特殊な制度下で、商品・サービスの質による価格差がない状況にあります。
商品・サービスの価値に対する意識が薄い業界であるため、他の業界に比べて、顧客価値をしっかり特定することが何よりも大事です。
自分もヘルスケア業界にいますが、確かに保険制度という特殊な制度と法規制に守られていて他の業界との違いを感じることがあります。
医薬品や医療機器といった確実にペイシェントアウトカムの向上につながる価値は注目を集めて、次々に新製品が登場してきます。つまり、まだまだ製品中心の価値提供の業界です。
そこに大きなチャンスがあると思います。
製品だけでなく、それ以外にも製品の周囲で顧客の困り事はたくさんあります。
このような領域で「顧客価値をしっかり特定した上で総合百貨店ではなく、オンリーワンの専門店(カテゴリーキング)を目指す」ことで、まだまだ新しい価値を創り出せると思います。なんかワクワクしますね。
このような製品だけなく、製品の周囲で顧客の困り事を見つける方法として、以下のペイシェントジャーニーマップが大変有効です。こちらも参考にして下さい。
- 【ペイシェントジャーニー1】ペイシェントジャーニーマップの作り方:実際にファシリテーションする前に整理してみました
- 【ペイシェントジャーニー2】ペイシェントジャーニーマップ 実際に作成してみました。やはり一目瞭然、ポイントや課題がよく分かりました。
様々なビジネスモデルを理解し参考にしてオンリーワンの領域を見つける
それでは、オンリーワンの領域はどのように見つければよいのでしょうか?
この本には、ずばりの答えはありません。そのかわり顧客価値をしっかり特定した上でオンリーワンを構築している様々な事例が本書の中で紹介されています。
これらの例をしっかり理解し、参考にしながら自分達がオンリーワンになれるカテゴリーと戦略を創ることが重要、ということです。
ヒントはたくさんありますが、答えは自分で見つけなさい、というところですね。
ただ、本書で紹介されている様々なビジネスを理解するだけでも、自分達がオンリーオンになるために大変参考になると思います。
ということで、自分の行動計画です
- 1週間以内:エムスリー(紹介されたビジネスの1例)を見てみる。可能ならば登録して使用する。
- 3ヶ月から半年:本書で紹介されている様々なビジネスについて、ビジネスモデルキャンバスに描く
- 1から3年:自社がカテゴリーキングとなるカテゴリーとPOVを考える
ヘルスケアビジネスモデルの事例
行動計画にしたがい、様々なヘルスケアビジネスについてビジネスモデルを調べビジネスモデルキャンバスを書いていきます。それぞれの事例については下記にまとめています。
- 【ヘルスケアビジネスモデル1】医療界の怪物「エムスリー」(その1)日本国内の医師の80%が会員として利用する圧倒的な囲い込みサービス
- 【ヘルスケアビジネスモデル2】医療界の怪物「エムスリー」(その2)日本国内の医師の80%が会員として利用する圧倒的な囲い込みサービス「MR君」のビジネスモデルキャンバス
- 【ヘルスケアビジネスモデル3】医療界の怪物「エムスリー」(その3)第2の成長エンジン 治験オペレーションの治験ビジネスモデル
- 【ヘルスケアビジネスモデル4】ロボット支援手術のカテゴリーキング~15年以上も市場を独占するdaVinciのビジネスモデル~その1
- 【ヘルスケアビジネスモデル5】アトラ~針灸接骨業界に異業種参入を前提としたFCビジネスモデルを導入~
- 【ヘルスケアビジネスモデル6】ロボット支援手術のカテゴリーキング~15年以上も市場を独占するdaVinciのビジネスモデル~その2
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