働き方改革(その1)あれっ?何か違和感。「働き方改革の教科書」を読んだ感想。理由は、政府の「働き方改革実行計画」と実際の企業での課題、とのギャップ。

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働き方改革ってどうすればいいの?

会社で働き方改革、生産性向上についてのワークショップをやることになりました。

生産性向上は、正にオペレーショナル・エクセレンスの得意とするところです。でも、いきなり業務プロセスの改善ということにフォーカスしたり、業務を洗い出したりしても、思考が狭くなるし、何しろ面白くありません。

何かワクワクするような感じにできないかな?

例えばRead For Action(参考記事参照)で、働き方改革についての本を読んで、自分達でアクションを考えたらいいじゃないの?というアイデアを思いつきました。

ワークショップをデザインする上で、まずは自分自身でレゾナンスリーディングを活用して、関連図書をまとめて読もうと思います。


「働き方改革」の教科書 (河西知一、小宮弘子著)

何冊かまとめて購入し、その中から最初に選んだのがこの本です。

「この1冊でポイントがわかる 「働き方改革」の教科書(河西知一、小宮弘子 著)」

教科書という言葉に強く惹かれましたが、読んだあとの正直な感想は、何これ?全然知りたいことが書いてないんじゃないの?と違和感だけでした。レゾナンスリーディングでキーワードを拾い出している間も全くワクワクせず、どんどん読み進めようという意欲も湧きませんでした。

何でだろうと、再度さっと目を通したところ、

付録 あなたの会社の「働き方改革」チェックリスト

の項目の1つが目に留まりました。

「働き方改革」9つのテーマについて、自社の現状を把握していない。

あれっ、9つのテーマなんてあったかな?と見てみると、政府が開催する「働き方改革実現会議」の9つのテーマでした。

この本は、この9つのテーマからスタート、つまり政府が実現したいことからスタートしているのです。


政府が開催する「働き方改革実現会議」の9つのテーマ

9つのテーマは下記です。一部、私が分かり易い言葉に言い換えています。

  • 同一労働同一賃金など非正規社員の処遇改善
  • 賃金引上げと労働生産性の向上
  • 長時間労働の是正
  • 人材の偏りをなくす人材流動化支援と人材育成
  • 柔軟な働き方(テレワーク、副業・兼業など)
  • 女性・若者が活躍しやすい環境整備
  • シニアの活用
  • 病気の治療、子育て、介護と仕事との両立
  • 外国人材の受け入れ

この本にも記載されていましたが、企業の立場では、課題は人材の確保と生産性の向上に集約されます。

課題を克服するための検討事項として、長時間労働の改善や様々な制約のある人材の活用、などがあり、そこではじめて9つのテーマとの関連がでてきます。

いきなり同一労働同一賃金、と言われても、いやいや生産性向上と関係ないし、となりますよね。これが違和感の原因のひとつです。


「人事のプロ」の目線

さらにもう1つ、この本は600社を超える会社を見てきた「人事のプロ」の目線で書かれている点がポイントです。したがって、9つのテーマに対して、企業として注意すべき規則や制度設計のヒントがまとめられています。

いやいや現場は仕事がどんどん降ってきて長時間労働になるのが困っているんだよ。いろんな制度はありがたいけど、とにかく仕事量を減らす方法を知りたいんです。という人事制度と現場の困り事とのギャップがあるのです。


違和感の原因

つまり、この本を読んだあとの違和感は

  1. 国が実現したいこと
  2. 企業が実現したいこと(人事の目線)
  3. 現場が実現したいこと(現場の目線)

3つの視点の違いからきていることに気付きました。

この本が1, 2の視点で書かれていることに対し、私は現場目線で3の視点で読んでいたため、知りたいことと書かれていることのギャップが違和感となったのです。

このギャップに気づくことができたのが、この本を読んだ一番の学びです。ギャップが分かれば、3の視点からスタートしても、1, 2と結びつけることができるようになります。

ということで、私としては働き方改革について、現場でできることのヒントを得ることが目的だったのですが、残念ながら具体的に参考になる例はありませんでした。


働き方を進める上での重要な要素と進め方のステップ

概念的ですが、下記の重要な要素と社内での進め方は参考になりました。

働き方を進める上での重要な要素

  • 働き方改革で目指すべきは、会社の業績向上に加えて、社員が健康で充実した時間を過ごすこと
  • 「労働の質」を評価する人事評価制度
  • 役割分担意識をなくす(×女性はお茶汲み、×簡単なルーチンワークは時短勤務者や派遣さんに)

具体的な進め方ステップ

  1. 明確な経営トップの方針表明(目的を明確にする)
  2. 推進役となる組織を決める
  3. 働き方の実態把握
  4. 具体的な改善行動ができるように定義、ゴール、指標KPIを明確にする
  5. 具体的な改善
  6. 改善ノウハウを共有化
  7. 行動や体験を重ねることで意識を変える

ある意味あたり前ですが、王道ですね。具体的な事例やヒントは、別の本に期待します。

すでに2,3冊目を通していますが、進め方のステップは本によって表現は違いますが、上記ステップと同じです。

また

付録 あなたの会社の「働き方改革」チェックリスト

は参考になります。まず最初にこれをチェックするとよいと思います。

私自身の行動計画

最後に私自身の行動計画です。

「さらに働き方改革に関する本を読んで、1月のワークショップをデザインします。」

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの49歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!