大企業でもスタートアップのようなイノベーションを起こせる!GEのデジタル革命のすごさ

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GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦

社員30万人の巨大企業にもかかわらず、ベンチャーのようなスピード感をもった「デジタル製造業」への変革のストーリー。私がGEを退社したのは2012年3月末、その時には、まだその兆候する感じられなかったのに、わずか5年あまりで会社全体を変革してしまうGEのすごさが感じられます。

GE 巨人の復活 シリコンバレー式「デジタル製造業」への挑戦

「デジタル製造業」への変革のポイント

ベンチャーのようなスピード感をもった「デジタル製造業」への変革のポイントは以下の3点です。

仕事の進め方 Fastworksの社内展開

シリコンバレーのリーンスタートアップの理論を体系化して「Fastworks」として社内へ展開。Six Sigma、Leanもそうなんですが、FastworksもGEオリジナルではありません。

GEのすごさは、GEオリジナルではないものであっても、これだ、と思ったものは徹底的に研究し、自社版を作成し、社内へトレーニングを展開し、徹底して実践することです。

常に学び続けるLeaning OrganizationがGEの一番の凄みだと思います。

また人事や経理といったあらゆる業務プロセスにFastworksを展開するのもGE流です。

Fastworks参考資料:

産業機器生産性向上のプラットフォームを提供する

様々なデータを採取、分析して産業機器の稼働率や燃焼効率を最大化することは多くの企業で試みていますが、GEの場合、そのサービスを実現するプラットフォーム「Predix」を開発し提供しています。

従来の企業情報システムは、発電所や製油所といった産業界の現場で利用されるものとは全く機能が異なり、産業界のニーズに応えることができなかったので専用のプラットフォームを開発したとのこと。

また95%をオープンソースとしている点も注目に値します。オープンソースでなければ最新テクノロジーが手に入らないというのが理由とのことです。

デジタルツイン

故障予測などのためにGEが編み出した基本的な手法がデジタルツイン

デジタル版の双子(ツイン)といことで、工場や製品などに関わる物理世界の出来事を、そっくりそのままデジタル上にリアルタイムに再現するという意味になります。

「物理モデル」と「データモデル」という2つのモデルで構成されます。

  • 物理モデル

産業機器を設計する際の3D-CADデータを転用したもので、産業機器の振る舞いをモデル化したもの。

  • データモデル

産業機器に埋め込んだ各種センサーから集めた過去データを基に、機械学習によって作成した産業機器のモデル。特定の振る舞いがどういうタイミングで何回現れると機器が故障するのかという法則性を導き出す。振る舞い×故障に対する法則性、を掛け合わせることで故障発生率といった産業機器の未来の振る舞いを予測できるようになる。


まとめ

GEのすごさは、GEオリジナルではないものであっても、これだ、と思ったものは徹底的に研究し、自社版を作成し、社内へトレーニングを展開し、徹底して実践すること

と書きましたが、デジタル製造業への変革、もまさにそれを実践しています。

これを実現させるために、常日頃から社員のトレーニングにお金をかけています。また何か実践する時には徹底的に準備し、社内のトレーナーを養成し、一気呵成に全社展開、という仕組み作りとフォローアップが凄まじいです。これが本当のGEの凄さだと感じています。

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!