【ビジネスモデル5】これは面白い!2枚のキャンバスを合わせたフランチャイズFCのビジネスモデルキャンバス

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FCのビジネスモデルの疑問点

【ヘルスケアビジネスモデル5】アトラ~針灸接骨業界に異業種参入を前提としたFCビジネスモデルを導入~

でフランチャイズのビジネスモデルについて考えてみましたが、下記2

  • フランチャイザー(本部)とフランチャイジー(加盟店)の関係
  • フランチャイジー(加盟店)とエンドユーザーの関係

が混在していて、いま一つピンと来ないのでもう少し考えてみました。確かにアトラのビジネスモデルキャンバスには、この2つの要素が混在しています。


FCのビジネスモデルキャンバス

調べていたら疑問をすっきり解消してくれる記事がありました。驚きのビジネスモデルキャンバスです。

  • ちょっと特殊?フランチャイズのビジネスモデルとは?

http://kernel-c.com/fc_bm

それでは内容について紹介します。

フランチャイズFCのビジネスモデル

まずはFCのビジネスモデルの特徴をしっかり理解する必要があります。

フランチャイズビジネスでは、本部と加盟者は法律的にも財務的にも、それぞれが独立した事業体であり、FC契約によって結ばれたビジネスパートナーの関係となります。

本部から加盟者に対してはフランチャイズパッケージが提供されます。フランチャイズパッケージとは、

  • 「商標の継続的使用の許可」
  • 「経営ノウハウの提供」
  • 「継続的な経営・運営指導」

などが含まれ、一連のビジネス展開に必要なものとして、包括的かつ体系的に、標準化されたパッケージとして提供されます。

アトラの場合は「施術技術、準備、開業、運営、集客まで一気通貫のサービス提供により、素人でも成功できる!」ように、IT支援などを含めて標準化されたパッケージで提供しています。

そして、加盟者はこのパッケージの見返りとして、本部に対価を支払います対価とは、「加盟金」「ロイヤルティ」などであり、同時に必要な事業資金を自ら投入することになります。

加盟店は、本部から提供されたパッケージを使ってエンドユーザー(顧客)に対してサービスを提供しその対価を得ます。

つまり、フランチャイズとは、本部と加盟者が、契約に基づいて異なるビジネスモデルを運営し発展していくビジネスです。

FCのビジネスモデルキャンバス

  • フランチャイザー(本部)とフランチャイジー(加盟店)の関係
  • フランチャイジー(加盟店)とエンドユーザーの関係

2つの関係を、下図のように2枚のビジネスモデルキャンバスとして描き左右につなげたようなモデルとなります。この特異な形が、フランチャイズビジネスの特徴です。

このビジネスモデルキャンバスは見事ですね。2つの関係が混在する、という疑問は、それぞれ別々にキャンバスを描いて繋ぎ合わせる、ということですっきり解消されました。「ちょっと特殊?フランチャイズのビジネスモデルとは?」より引用


FCの利益構造

アトラは粗利益率40%でしたが、他の典型的なFCビジネスの利益構造を調べてみました。

調べたのは、レインズインターナショナルです。

http://www.reins.co.jp/

牛角やしゃぶしゃぶ温野菜などをFC展開しています。知り合いが昔働いていたので取り上げてみました。

主要ブランドと店舗数は以下のようになっています。

COLOWIDE IR資料より引用

今は株式会社コロワイドの連結対象になっているので、コロワイドの財務諸表からお金のブロックパズルを書きました。

http://www.colowide.co.jp/ir/financial.php

コロワイドとアトラのお金のブロックパズルを比較します。

参考に、FC店舗割合が約7割のマクドナルドのブロックパズルも並べました財務諸表は下記からとりました。

http://www.mcdonalds.co.jp/content/dam/web/mcdonalds/company/outline/images/mcdj15_bspl.pdf

飲食業(コロワイド)と針灸接骨業(アトラ)の違い、FC展開の割合の違いなどがあり、厳密には同じ比較ではありませんが、参考にはなると思います。

ポイントは粗利益率とSG&Aの割合だと考えます。数字を並べて比較しました。

粗利益率

SG&A

コロワイド

57%

54%

アトラ

40%

25%

マクドナルド

13%

10%

SG&A

コロワイドは、複数の業態を手がけているので、SG&Aの割合が高くなると考えられます。1業態集中のアトラやマクドナルドは、SG&Aの割合が低いですね。

マクドナルドがアトラよりも低いのは、よりFCのパッケージが標準化され効率化されていてオペレーションが効率化されているからだと推測します。

粗利益率

粗利益率は、業態とターゲットの価格の違いを反映していると考えられます。

マクドナルドは、粗利益率13%とかなり低いですが、これは他の2社に比べて低い価格をタッゲットとしていて原価率が高いためだと考えられます。アトラは、コロワイド並みに粗利益率が高くなりそうな印象を持ちますが、機材・消耗品販売が46%あるので、その分原価率が高くなっていると推測します。

こうやって複数社のお金のブロックパズルを比較する、というのは結構面白いですね。


参考資料

http://kernel-c.com/fc_bm

  • コロワイド IR資料、財務諸表

http://www.colowide.co.jp/ir/financial.php

  • マクドナルド H28年度財務諸表

http://www.mcdonalds.co.jp/content/dam/web/mcdonalds/company/outline/images/mcdj15_bspl.pdf

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!