【ヘルスケアビジネスモデル23】2つの調剤薬局のネットワークビジネスの比較 東邦ホールディングス vs メディカルシステムネットワーク

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東邦ホールディングスの調剤薬局ネットワークビジネス

で東邦ホールディングスの付加価値サービス型ビジネスモデルへの転換についてまとめました。

この東邦ホールディングスは、MSプロモーション、顧客支援システムの他に、「薬局共創未来」として調剤薬局ネットーワークを作っています。このビジネスモデルも面白いです。

また調剤薬局のネットワークについては、下記でメディカルシステムネットワーク社のビジネスモデルを紹介しました。

「東邦ホールディングス」 vs 「メディカルシステムネットワーク」

この2つの違いについてもまとめます。


薬局共創未来 調剤薬局ネットワークのビジネスモデル

まず最初は、東邦ホールディングスの調剤薬局ネットーワークのビジネスモデルをまとめます。

このビジネスモデルキャンバスを描きました。


対象顧客は調剤薬局です。

提供サービスには以下のようなものがあります。

  • システム・薬局支援ツール
  • 各種セミナー、研修サービス
  • 情報提供サービス
  • 人材紹介・派遣支援サービス
  • 販売促進支援
  • キャッシュレス決済
  • 保険請求
  • 店舗コンサルティング
  • 書籍の紹介

システム・薬局支援ツールでは、音声でリアルタイムで簡単に薬歴を作成するツールや、レセプトやカルテ作成などの薬局の業務効率向上ツールに力を入れています

システム・ツールを利用する場合は利用料を支払い、これが収益となります。


薬局の業務効率向上支援ツールの他に、かかりつけ薬局としての在り方についての教育、薬剤師の教育研修支援など情報提供やセミナー/教育研修に力を入れているのが特徴です。

情報入手やセミナー参加の場合、入会金および会費は無料です。

会員数の推移は下の通りで、2017年4月末現在で18,431の調剤薬局とネットワークを作っています


引用元:東邦ホールディングス 2017年3月期決算説明会資料


メディカルシステムネットワークの調剤薬局ネットワークビジネス

下記にビジネスモデルをまとめましたが、東邦ホールディングスと比較するため、特に違いに注目して改めてビジネスモデルキャンバスを描きました。


東邦ホールディングと同じ部分は青で囲み、異なる部分を赤で囲みました。

対象顧客やパートナーが調剤薬局であり、会員制ネットワークを築いていること、システム利用料を収益にしている点が同じです。

一方、違いは何でしょうか?下記表にまとめてみました。

東邦ホールディングス メディカルシステムネットワーク
特徴 無料で気軽に会員になることができ、情報提供やセミナー/教育研修など情報のやり取りにフォーカスしたネットワーク 在庫削減やまとめ購買による薬剤購入費という直接的な利益を提供することで強固なwin-winの関係を築くネットワーク
提供サービス
  • 薬局の業務効率向上ツール
  • 情報提供やセミナー/教育研修
  • 発注・在庫関連のお悩みごと解決サービス
  • 在庫削減やまとめ購買による薬剤購入費という直接的な利益
会費
  • 会員になるだけなら無料
  • 情報入手やセミナー/研修は参加可能
  • サービスを利用することが前提で会員となる
  • システム利用料、薬剤発注高に応じた手数料を支払う
会員数 18,431店舗 1,219店舗
顧客との関係 オンライン
コールセンター
オンライン

それぞれの特徴を少し極端に表現すると下記になります。

  • 東邦ホールディングス:情報のやり取りにフォーカスしたお手軽ネットワーク
  • メディカルシステムネットワーク:直接的な利益を提供する強固なwin-win関係ネットワーク

東邦ホールディングは無料で気軽に会員になることができるため、メディカルシステムネットワークに比べて圧倒的に会員数が多いです。

一方メディカルシステムネットワークは、会員数は少ないものの、薬剤のまとめ購買など、業界に対する直接的な影響は大きいです。

さて、どちらのビジネスモデルがプラットフォームとして業界全体に影響を与えるのでしょうか?今後の同行に注目です。


参考資料

  • 東邦ホールディングス ホームページ

http://ir.tohohd.co.jp/ja/Top.html


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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!