【ビジネスモデル16】店員が絶対に商品を売ってくれないスーツ店の裏側 FABRIC TOKYO

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店員が絶対に商品を売ってくれないスーツ店

「店員が絶対に商品を売ってくれないスーツ店」という文字に興味を惹かれました。

2012年に誕生したスタートアップ企業FABRIC TOKYO(2018年2月までの社名はライフスタイルデザイン、3月に社名変更)です。

2016年の売上は前年比300%という好調ぶり。

「訪れた店舗でスーツを買えないスーツ店」、その人気の秘密はどこにあるのでしょうか?

貼り付け元 <http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00138/041300048/>


オムニチャネルSPA

FABRIC TOKYOは、採寸と生地見本を見てもらう場として店舗を位置付けています

フィッターと呼ぶ店員は1時間ほどかけて体の隅々まで正確にサイズを測り、お勧めのスーツの基本形や生地などを提案します。フィッターとのやり取りはそこで終えてOK。

顧客は店を出てから同社のEC(電子商取引)サイトにアクセスして購入します。

採寸などのデータはすべてクラウドにアップロードされているので、生地やデザインのディテール、オプションなどを選択していくだけで、自分に合った自分好みのオーダースーツを作れるのです。

FABRIC TOKYOのビジネスモデルは「オムニチャネルSPA」と言われています。

実は私は「オムニチャネルSPA」という言葉を初めて聞きました。

オムニチャネルとは、「顧客との接点になるリアル・ネットの販売チャネルすべてを連携・融合させる仕組み」で、SPA (specialty store retailer of private apparel) とは

製品の供給機能(企画・開発・生産・物流・小売販売 ) のフローを一貫的に管理する業態のことを指すそうです。

「製品の企画・開発・生産・物流・小売りを統合して行い、リアルとネットを連携して新たな顧客体験を作り出すモデル」です。

特徴として以下の3点があげられます。

  • 「商品の開発・生産と小売販売の両方を1つの企業のもとで統合的に行う」
  • 「独自ブランドを持ち、そのコンセプトを店頭において表現する」
  • 「開発・生産・販売を情報システムで連携させる」

FABRIC TOKYOのビジネスモデルキャンバス

「オムニチャネルSPA」と聞いても、今いちピンと来ないのでビジネスモデルキャンバスを描きました。

最初に提供価値です。

最大の価値は、「自分で選んで、自分だけの1品をつくる(デザインする)」という感覚ではないでしょうか?

商品ラインナップは600種類を越え、それぞれデザイン、生地、サイズを自由に選ぶことができ、その組み合わせは約15億通りにもなります。

そこから要素を組み合わせて自分だけの1品をデザインすることができるのです

それに対して既存のスーツ店は、「店舗で既製品スーツを選ばされている」という感覚です。

実は、私も最近スーツを作りました。

残念ながらFABRIC TOKYOではなかったのですが、初めてオーダースーツを購入しました。採寸してもらい、生地を選び、オプションを決めました。ボタンや襟など選んでいるうちに、自分だけの1品という感じがしてきました。この点は、単に既製品を選ぶよりも、各段に自分だけの1品を選ぶ、という気持ちになりました

FABRIC TOKYOは、私が購入したスーツよりも選択肢と組み合わせが多いので、さらに「自分だけの1品」という感じがするはずです。

オーダースーツでちょっと困ったのは、生地を選んでも、実際のでき上がりが見れないので、最終的なイメージが湧かなかったことです。生地のイメージが、本当に出来上がった時の最終製品のイメージと合致するのか?ちょっと不安でした。

FABRIC TOKYOでは、選んだ生地に対して最終イメージが写真で掲載されています。これがあると最終仕上がりのイメージが湧くので、すごく有難いです。

次のポイントは、上質のものをリーズナブルな価格で、早く、手軽に作れることです。

高品質な生地と国内製造でありながら、既存のテーラーに比べて納期が短く、百貨店等で販売されている同品質の製品と比較すると、30〜50%程度のコストダウンに成功しています。

  • 自分で選んで、自分だけの1品をつくる(デザインする)
  • 上質のものをリーズナブルな価格で、早く、手軽に作れること

の価値から、リピーターが多いのが特徴です。

約3ヶ月ごとに新シリーズを出しているため、次に購入する時も、また新たな目線で「自分だけの1品」をつくることができる点も、リピーターの増加につながっていると思います。


まとめ

つい1か月前に2着もオーダースーツを作ったところです。

自分自分では非常に満足していましたが、FABRIC TOKYO、もう少し早く知っていたらよかったなあ、と少し残念に思っています。

横浜にも店舗があるので、次回はFABRIC TOKYO、試してみようと思います


参考資料

  • Fabric Tokyo ホームページ

https://fabric-tokyo.com/

  • 店員が絶対に商品を売ってくれないスーツ店の裏側

http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00138/041300048/

  • 【お客様インタビューVol.001】”売らない店舗”で急成長を遂げるDtoCブランド「FABRIC TOKYO」

<https://retail-logi.com/dtoc-fabrictokyo-interview/>

  • アパレル不況の中、成長を続ける「オムニチャネルSPA」とは

<https://www.projectdesign.jp/201706/new-fashion-business/003661.php>

  • 小売業者のオムニチャネル化が企業価値に及ぼす影響1 – 中央大

http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~shoyuki/omni_channel.pdf


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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!