大人のゆりかご “揺れ”で睡眠の質が向上、記憶力の向上にも効果あり!

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大人のゆりかご “揺れ”で睡眠の質が向上

先日、出勤前に見ていたテレビ番組からイノベーションネタです。

「揺れるベッドで、睡眠の質が向上」するというもの。

開発したのは、福岡県糟屋郡志免町にある商品開発会社「アイクォーク」という会社。

企業や個人から依頼された商品を、自社で開発・生産までを行っています。立石憲治社長のモットーは「儲けなくても、世の中の役に立つことを大事にする」こと。

これまでの様々なものを開発してきたユニークな会社です。

そんな社長の代表作が、赤ちゃん用の揺れるベッド「スイマ」です。

泣き止まない赤ちゃんをそのベッドに寝かせると、ほとんどの赤ちゃんが泣き止んですやすやと眠りにつく、手品のような製品です。

この製品がすごいのは、九州大学と共に開発を重ね、最も赤ちゃんが安心する「お母さんの抱っこ」を科学的に評価し、それを再現したことです。

50名以上の乳児を対象とした実験を行い、乳児を心地よくさせる揺れの加速度と周期に着目し、揺れのリズムが母体の心拍数とほぼ一致することを確認しました。

そこから、最大周期1.8秒、揺動幅は身長方向に10cmが最適と結論づけ、これを実現する揺動型ベビーベッド「suima(スイマ)」)を開発したのです。

それを応用したのが大人用の振動型ベッド“大人のゆりかご”です。

番組では、おばあちゃんがこのベットに横たわる様子が紹介されていました。

10分くらい寝た程度ですが、「いつもの眠りと全然違う。とてもスッキリしました!」という感想が聞かれました。

脳波を測定してみると、揺れがない時には浅い眠りが続きますが、揺れがあると、ものの数分で深い眠りに落ちることが分かりました

科学的にも効果が明らな、睡眠の質を高める驚くべきベッドです。


なぜイノベーティブだと思うのか?

今までありそうでなかったこと、ただ揺れるだけじゃないか、という単純な仕組みながら驚きの効果があることが、まさにイノベーティブです。


人々の暮らしをどう変えるのか?

私は、寝つきがよい方ですが、最近眠りが浅くなったなと感じています。時間的には十分だと思いますが、眠りが浅いのか、朝起きた時の爽快感が少ない気がしています。

またうちの嫁は、寝つきが悪く、布団に入って2~3時間も寝れないと言っています。そのせいか、しょっちゅう身体の不調を訴えます。

睡眠の質を上げる、というのは健康でいるための基本です。それにも係わらず、快適な睡眠をとれている人は意外に少ないようです。

この”大人のゆりかご”はそんなお悩みを解決してくれます。快適な睡眠で健康生活!我が家にも欲しいです。


応用できる発想は?

単にベッドとして発売するよりは、10分程度も効果があるので、下記のように他のビジネスと組み合わせるビジネスモデルに発展の可能性があると思います。

  • リラクゼーションルームに置く
  • 飛行機のビジネスクラスの座席につける
  • 理髪店や美容室の座席につける

揺られながら眠ると記憶力も向上する、ヒトとマウスで実証

揺られながら眠ると、睡眠の質が改善するだけでなく、記憶力も向上することが、ヒトとマウスを対象に行われた研究で示された、という記事です。(2019/2/11追記)

快適な睡眠だけでも十分ありがたいのに、記憶力が向上するとは、まさに夢のようなベッドになりますね。

これは本当にすごい!

引用元: https://news2.medy-id.jp/article/200590?d%3D2ev3A8hv3G40M2547927

研究の詳細は「Current Biology」1月24日オンライン版に掲載。

ゆっくりと揺れるベッドで眠ると入眠時間が短くなり、深い眠りにつけるだけでなく、記憶がより定着する可能性があるという

ヒトを対象とした研究を実施したのは、ジュネーブ大学(スイス)のLaurence Bayer氏ら。

同氏らは既に、以前の研究で45分の昼寝の間、穏やかに揺れるベッドで眠ると、覚醒から睡眠への移行が促され、より深い眠りにつけることを突き止めていた。

なお、同氏は、質の高い睡眠は「入眠までの時間が短く、夜中に目覚めることなく朝までぐっすり眠れる状態」を指すとしている。

今回の新たな研究は、平均年齢23歳の健康な若い男女18人を対象に行った

実験は3日間行い、一晩目には検査室で眠ることに慣れてもらうため、全員に普段通りに眠ってもらい、二晩目、三晩目には、ゆっくりと揺れる状態にしたベッドで寝るか、あるいは全く揺れないベッドで寝てもらった。

参加者には脳波検査(EEG)を行った。

その結果、ベッドに揺られながら眠った方が、入眠までの時間がより短いことが分かった。

また、揺られながら眠ると、眠りがより深くなり、夜中に目を覚ます回数が少ないことも明らかになった

記憶力を評価するため、参加者には、就寝前の夕方に単語のペアを暗記してもらい、翌朝にその単語を正確に思い出せるかどうかをテストした。

その結果、揺られながら眠ると、前日の夕方よりも翌朝のテストの方が成績が良いことが分かった

さらに、今回の研究では、揺られながら眠ると脳の神経活動に影響が及ぶことも示された。

揺られながら眠ると、睡眠と記憶の形成のどちらにも重要な脳領域の神経活動を同期させるのに役立っていたという。


参考資料

  • 大人のゆりかご “揺れ”に無限の可能性

http://www.minkyo.or.jp/01/2018/07/nipponnochikara_138.html

  • 揺動技術を活用したみんなを笑顔にする揺動ベッド

https://sangakukan.jst.go.jp/journal/journal_contents/2016/05/articles/1605-03/1605-03_article.html

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1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!