【成長する人・組織3】成長マインドセット~心のブレーキの外し方~どうして過ぎ去ったことのこだわるのか?人のせいにするのか?

Pocket

image_pdfimage_print

どうやったらチームに成長マインドセットを養うことができるのか?

でも書きましたが、「自ら学び、行動し、成長する組織」を作りたいと考えています。

そのためには、成長マインドセットが重要だということは、よく理解しています。

また、固定マインドセットの人でも、トレーニングにより成長マインドセットへ変えることができる、ということも知っています。

でも、実際自分のチームメンバーにどうやって成長マインドセットを養えばよいのでしょうか?

と考えると、具体的にアクションできるほどイメージできません。


チームメンバーの振る舞い・意識についての課題

このところチームメンバーの振る舞い・意識で気になることがありました。

他人任せ

で、チームでビジョンを作成し、ビジョン達成のための改善策を出しました。

その改善策が、

  • システムを導入する
  • 人員増強
  • 他事業部へサポートを申し入れ

など、要望は出すけど、あとは他人任せ、と感じるものが多く出ました。

予算の話や、他事業部との交渉など、最終的にはチームリーダーがやるべき仕事ではありますが、そこまでに必要性をまとめたり、裏付けデータをとったり、自分たちで主体的で動くべきことがたくさんあります。そこが抜けているんですね。

これでは、最終的にリーダーも動いてくれませんし、個人の成長もありません。

過去に判断したことに対して悩んで仕事に集中していない

私のチームは、約1年前にできた施設に勤務しており、全員が執務場所が変わりました。その際、転居を伴った転勤になったメンバーや、通勤時間が遠くなったメンバーなどがいます。

また交通の便がちょっと不便で、最寄りの駅まで暗い夜道を歩いたり、と通勤環境が異動前と比べて低下しました。

そういった不便さを考慮して、異動時には処遇の見直しを行いました。

異動時の通勤距離によって、社宅が認められたり、自家用車通勤が認められたり、ベース給アップが認めらたり、と人によって見直し内容は異なります。

全員一律ではありませんが、客観的にみると公平かつ、損のない見直し内容です。

ところが、あるメンバーが、通勤時間が2時間半になるのに社宅が認められない、帰宅が遅い場合に最寄り駅までタクシーが認められない、といった他人との条件の違いが積み重なり、精神的に不安定な状態となっています。

通勤は毎日のことなので、気持ちは分からないこともないですが、明らかに業務に集中できていません。

一度本人と話をしましたが、頭では分かっているけど、気持ちがどうにもならない、ということでした。


成長マインドセット~心のブレーキの外し方~

チーム内で具体的な課題もあり、さあ、どうしようかと考えていた時に、課題を解決するためのドンピシャの本に出会いました。

成長マインドセットー心のブレーキの外し方「吉田 行宏 著」

この本では、実際に誰もが悩むようなシチュエーションがストーリーとして描かれています

主人公が謎のカフェオーナーにメンタリングを受けるという流れで物語形式でストーリーが進みます

メンタリングに出てくるケースが、実際に誰もが悩むような状況を表していて、その悩みを整理する図が非常に分かりやすいため、すごく腹落ちします。

また、一連のケースや図は、すべてWebサイトに公開されています

本全体が素晴らしい内容ですが、ここでは自分自身の課題に一番フィットしたポイント5点をご紹介します。


アイスバーグ~成果はあくまで結果、その下には3つの項目が隠れている~

結果を出すためには、能力・スキルが必要ですが、それだけでなく、日常のふるまいや、意識が重要です。

意識の中ではそんなの当たり前じゃないか、と思っているのですが、それを具体的に意識することはなかなか難しいな、と思っていました。

そのお悩みを解決するのが、この図です。

「組織のビジョンを達成するために、皆さん自身に必要な、スキル、ふるまい、意識は何でしょうか?思いつく単語をそれぞれの層に記入してください。」

書き出してみると、能力・スキルだけでなく、日常のふるまいや、意識で、どんなことが重要なのか?今、自分に何が欠けているのか?がよく理解できます。

この気づきが重要です。


成長の地図と心のブレーキ

「成長とはアイスバーグをバランスよく大きくすること」

これも非常に分かりやすいです。

それ以上に私の心にヒットしたのは、「心のブレーキ」です。

「成長」と聞くと、「アクセルを踏むこと」ばかりをイメージしていました。

ところが、人はアクセルを踏みながら、それ以上に「ブレーキ」を踏んでいる

このブレーキを意識して、ブレーキを踏まないようにすることが成長につながる、というのは正に目から鱗が落ちる感じでした。

それを表したのが下図「成長の地図」です。

心のブレーキは2つあります。

  1. 悩みブレーキ
  2. 大きな子供ブレーキ

悩みブレーキ

2つあるブレーキのうち、今の自分の組織の課題にぴったりだったのが、「悩みブレーキ」です。

課題は下記2つです。

  • 過去に判断したことに対して悩んで仕事に集中していない
  • 他人任せ

最初の「過去に判断したことに対して悩んで仕事に集中していない」ついては、三叉路理論が使えます。人生は、三叉路のように都度道を選択しながら進んでいます。

でも、先に進んだあとに、すでに通過した三叉路の別の道のことを考え、悩むことがあります

この悩み、迷いが大きなブレーキです。

「過去に判断したことに対して悩んで仕事に集中していない」は正にこの状態です。

こうなると、目先のことに集中できずパフォーマンスがあがりません。

そうすると、更に過去の判断に悩みや迷いが深くなり悪循環となるのです。

これを防ぐには、期間限定、例えば半年、1年と区切って、その期間はブレーキを踏まない覚悟で頑張りませんか?と覚悟を決めることです。

確かにそうですね。期間限定であれば頑張ってみようという気持ちになりますね。

もう一つ、この期間限定で覚悟を決めることのメリットがあります。

それは覚悟を決めて挑戦することで、障害を乗り越える力が身につくことです。

  • 悩んでいるなら、別の道を用意しましょうか?
  • 引き返しましょうか?

では、この障害を乗り越える力は身につかず、仮に道を変えることで一旦は悩みがなくなったとしても、またすぐに次の三叉路で悩むことになります

結局、成長につながらないのです。


関心の輪と影響の輪「影響の輪」を大きくする

関心の輪と影響の輪は、下図です。

  • 関心の輪:自分では解決するのが不可能、困難な悩み
  • 影響の輪:自分で解決することが可能な悩み

自分の組織にあてはめて考えてみます。

チームから上がってきた提案は下記でした。

  • システムを導入する
  • 人員増強
  • 他事業部へサポートを申し入れ

この裏にある悩みは

  • マニュアルが大変だからシステムを導入したい
  • 仕事が多いので人が少ない
  • あまりに利用者(他事業部)のマナーが悪い

というようなことで、提案したメンバーの立場で考えると「すべて関心の輪」です。

自分たちでできないことを理解する、というのはそれはそれで重要です。

でも関心の輪に置いて、あとはよろしく、では物事がよくなるはずはありません。

  • マニュアル作業の大変さをデータをとって、システム導入の提案書を作る。
  • 業務効率を上げることを考える。その上で不足分があれば定量化する。
  • 利用者が分かりやすいようにルールを掲示する。都度、自分たちも注意する。

こんな風に考えると、「影響の輪」に入ります。

このように「影響の輪」を大きく考えるようにすることで、他人任せ、という意識がなくなり、自分たちも成長できるし、組織もよくなります


まとめ

丁度、組織の課題とぴったりであったこともあり、大変腹落ちした内容でした。

お勧めの一冊です。

早速、この内容を基に2時間半のワークショップをデザインしました。

9月に自分の組織で実施予定です。

ポイントは、自分たちで考え、気づきを得ることです。そんなデザインにしました。

実際にやってみた結果を下記にまとめました。ご参照ください。


成長マインドセットに関する記事

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!