【成長する人・組織4】どうすれば人が育つ組織を作ることができるのか?~遊ぶ鉄工所 山本昌作~

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利益を追いかけるのではなく「人の成長」を追いかける

面白い本を読みました。

ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所(山本昌作 著)

鉄工所でありながら、

  • 「量産ものは、やらない」
  • 「ルーティン作業は、やらない」
  • 「職人は、つくらない」

といった型破りな発想を実現しているのが、ヒルトップの「夢工場」です。

業界常識を一掃した生産システムによって、収益構造は大幅改善

利益率は「20~25%」までアップしました。

一般的に、鉄工所の利益率は「3~8%」ですから、この数字は業界水準を超える「驚異的な数字」なのかもしれません。

この10年間、売上、社員数、取引社数ともに右肩上がりです。

取引先は国内だけでなく世界中で、今年度末に3000社を超える見込です。

中には、ウォルト・ディズニー・カンパニーやNASA(アメリカ航空宇宙局)、自動車配車アプリ「Uber」を運営するウーバー・テクノロジーズなど、世界トップ企業も含まれます。

引用元: https://diamond.jp/articles/-/174647


24時間無人加工の「ヒルトップシステム」

技術的な成功は、24時間無人加工の「ヒルトップシステム」を構築したことです。

機械加工の工場ですが、昼間に加工手順を機械に命令するプログラムを設定し、機械に材料をセット、無人で機械が製品を加工し、翌朝には完成する、というシステムです。

最初は機械が大破する、という失敗もありました。それでも「加工中の機械の前には立ってはいけない」を徹底し、試行錯誤を重ね、このシステムを作り上げました

これにより、ルーティン作業は「機械」、企画開発は「人」ということが徹底され、量産ではなく、少量多品種生産が可能となりました。

また、この少量多品種生産は、新しいものに取り組むチャンスを増やし、従業員のモチベーションアップにもつながっています


どうすれば人が育つ組織を作ることができるのか?

ここから先が本題です。人を育てる、というのはどの組織にとっても大きなテーマです。

でも、どうすれば人が育つ組織を作ることができるのでしょうか?この問いに対して大きなヒントがありました。

まずは理念。

  • 「利益」を追いかけるのではなく、「人の成長」を追いかける。
  • 人のモチベーションを上げることがまず第一

その理念のもと、人を育てる組織を作るための具体的な方法を紹介します。これは自分の組織づくりにも参考になります。


ジョブ・ローテーション

「人の成長を阻害するのは、これまでの自分の経験とノウハウ、成功体験」

この言葉が刺さりました。

これを防ぐ効果的な方法がジョブ・ローテーションです。

ジョブ・ローテーションには、下記のメリットがあります。

  • モチベーションの低下を防ぐ
  • 社内にノウハウ・ナレッジが蓄積される
  • 社員の「引き出し」が増える

これは私の経験からも的を得ています。

私は2-3年で仕事の内容が変わります。そのため、自分の仕事の見える化、標準化、マニュアル化を強く意識しています。これで社内にノウハウ・ナレッジが蓄積されていきます。また仕事が変わると、初心に帰ってモチベーションが上がり、またその経験が「引き出し」となって、より仕事ができるようになります。


アメが8割、ムチが2割

ほめると人は伸びます「ほめすぎ」くらいが丁度よい

みんなの前でほめてあげる。そうすることで、人は「もっと頑張ろう」と自信を持つようになります。

反対に叱るときは、相手と「1対1で叱る」ようにします。

なぜなら、人前で叱ると「恥をかかされた」「メンツをつぶされた」と感じ反発するからです。

理由を添えて「諭す」やり方が有効です。


5%だけでもいいから楽しいことをやる

楽しいことをやる、これが一番のモチベーションアップ、成長につながります。

5%というと、1日8時間労働の場合、24分です。

きりが悪いので、「1日30分、自分のモチベーションアップになる楽しいことをやる!」

これを自分の組織で実践します。


失敗ウェルカム

これもよく言われることですが、人は失敗から多くのことを学びます。

「失敗を責めるのではなく、チャレンジしたことを褒める。」

これも自分に言い聞かせ、実践します。


「自発能動人間」の作り方

「知的作業の全循環サイクル」が大変参考になります。

  1. 成果が出る
  2. ノウハウを標準化する
  3. キャパシティが空く
  4. 新しいことにチャレンジする
  5. 成果が出る

今考えると、私自身は、これまでこのサイクルを回していたんだなーと感じました。

組織内で、これを回せるようにしていきます。まずは現状の見える化とノウハウの標準化からスタートです。


まとめ

どうすれば人が育つ組織を作ることができるのか?という問いに対して、具体的なヒントが詰まった本でした。

下記5点、実践します!

  • ジョブローテーション
  • 1日30分、自分のモチベーションアップになる楽しいことをやる!
  • 褒めすぎくらいが丁度よい!
  • 失敗を責めるのではなく、チャレンジしたことを褒める。
  • まずは現状の見える化とノウハウの標準化からスタート、時間を作って新しいことにチャレンジするサイクルを回す

参考資料

  • あなたは、ディズニー、NASAも認めた京都の鉄工所と半端ないおっさん経営者をご存じですか?

https://diamond.jp/articles/-/174647

  • 未来の製造業がここに。京都の製造業HILLTOP株式会社様インタビュー

<https://keikakuhiroba-mfi.com/archives/12041>

  • 常識をくつがえした最新IT鉄工所・HILLTOP 山本精工 on TV(テレビ大阪 ) !!

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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!