【ヘルスケアイノベーション】「痛っ」「おえっ」内視鏡挿入でロボットがえずくトレーニングシミュレーター

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 「痛っ」「おえっ」、内視鏡挿入でロボットがえずくトレーニングシミュレーター

食道や胃などを内視鏡(胃カメラ)で検査する際、内視鏡がのどを通るのは苦痛ですよね。

実際に内視鏡を挿入する時に「おえっ」となります。

では、この「おえっ」を軽減するマウスピースを紹介しました。

本日も、「おえっ」を削減するソリューションですが、マウスピースとはアプローチが異なり、最適な挿入方法を訓練するトレーニングシミュレーターです。

その名は「mikoto」内視鏡検査と気管挿管、喀痰吸引の手技をトレーニングできます。

このシミュレーターを販売しているのが、株式会社MICOTOテクノロジーで、開発者の檜山康明 代表取締役社長さんの話を直に聞くことができました

写真1「mikoto」マルチタスクモデル

引用元: https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/327441/060900205/?ST=SP-health&n_cid=nbpnxt_mled_ndh

まずは100聞は一見にしかず。Youtubeの動画をご覧ください。

  • 動画1 内視鏡の挿入で「オエッ」とえずくmikoto

  • 動画2経鼻内視鏡の挿入で痛がるmikoto


手技を定量的に評価

リアルな生体反応以外にも、手技を定量的に評価できることもポイントです。

現段階では、咽頭部のセンサーに触れた回数と検査にかかった時間、設定した難易度によって手技を点数評価しています。

難易度は、開口の制限と首の可動域(それぞれ3段階で変更可能)で決定。

これによって、口が開きにくい、顎が固い、口が小さいなどのいわゆる「挿管困難症」といわれる難しい患者を想定したトレーニングも行えるとのこと。

引用元: https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/327441/060900205/?ST=SP-health&n_cid=nbpnxt_mled_ndh


価格

なかなかの優れものですが、一体いくらなのでしょうか?

参考価格ですが、3つの手技のトレーニングを行えるマルチタスクモデルが980万円気管挿管のみを行うシングルタスクモデルが198万円となっています(写真1、写真2)。

高いか低いかは、皆さんのご判断にお任せします。

写真2「mikoto」シングルタスクモデル

シングルタスクモデルは気管挿管を行うことができるシミュレーター。

気管と食道の先に、それぞれ肺と胃を模擬した袋が付いており、挿管して気道の確保を行えたかを目視で確認する。えずきや咽頭反射に当たる反応は再現していません。


鳥取大学との医工連携で生まれたシミュレーター

mikotoは、下記で紹介した鳥取大学との医工連携から生まれました。

mikotoはこれまでの”マネキン型”のシミュレーターや動かない臓器モデルとは一線を画す。

というのも、「患者が苦痛を感じる反射や反応をロボット技術で再現した」(檜山康明氏)からです。開発に携わった鳥取大学医学部附属病院シミュレーションセンター長の中村廣繁氏(医学部副学部長、胸部外科学分野教授)も、「これまでにない新しいものができた」と評する。

特に困難だった点は、人間の動的な反射や反応の再現です。

筋肉によって動いているものを「エアシリンダーやモーターなどの動作原理が異なるアクチュエーターで動かさなくてはいけないから」だそうです。

mikotoの口腔あるいは鼻腔からに内視鏡を挿入すると、咽頭部に設置したセンサーに一定以上の力で触れると、声で咽頭反射を再現する。

上咽頭に触れると「痛っ」、中・下咽頭に触れると「おえっ」とえずき、同時に瞬きも行う。

なお、実際の患者では舌根に触れることでも咽頭反射が起こるが、気管挿管の手技を行う際に邪魔になってしまうため、現状は中・下咽頭のセンサーで咽頭反射を再現している。

MikotoはHealth 2.0 ASIA-Japan 2017コンテストで最優秀賞を受賞しています。

mikotoのビジョン「未来に、当たり前のように使われるシミュレーターでありたい」のように、当たり前のように使われるといいですね。

引用元: https://thebridge.jp/en/2017/12/mikoto-wins-health-2-0-asia-japan-2017-pitch-competition


参考資料

  • 「痛っ」「おえっ」、内視鏡挿入でロボットがえずく

https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/327441/060900205/?ST=SP-health&n_cid=nbpnxt_mled_ndh

  • Medical simulator robot Mikoto wins Health 2.0 Asia-Japan 2017 pitch competition

https://thebridge.jp/en/2017/12/mikoto-wins-health-2-0-asia-japan-2017-pitch-competition

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1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!