【成長する人・組織10】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング1~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~ヒントになる書籍3冊:100%好かれる1%の習慣、自分を変える習慣力、相手を変える習慣力

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否定的な言い方や態度が目に付く部下

  • 日頃から少し怒ったような言い方をする
  • 会議などで自分に関連することで否定的なコメントがあると、突っかかるように反論してくる
  • 会議の中で、人がしゃっべているのを遮って反論しはじめる
  • 私の範囲はここまで、と線を明確にしたがる

といった部下がいます。前から気になっていて注意したこともありました。

つい先日、違う部門の方から

  • 顧客に対しての挨拶がなっていない(横を向いて怒っているような態度) 
  • こちらの要望・提案に対してNOから入ってくるので、何かをよくしようとか、新しいことにチャレンジしようとするやる気がなくなってしまう 
  • 顧客とか仕事とか、そもそも仕事の基本が分かっていないのでは? 

とかなり厳しいことを言われました。

さすがに「顧客に対しての挨拶がなっていない」のは基本的な心構えと行動の問題なので、コーチングをしようと考えました。

「本人が自分自身で気づきを得て、行動を変えて欲しい」というのが私の願いです。

私が何かアドバイスするよりも、本を読むのが一番気づきが得られるだろう、と考えました。そこで何冊かコーチングやマナーに関する本を購入してさっと目を通して見ました。その中で、よい気づきが得られそうだと感じたのが下記3冊です。

それぞれの本のポイントをまとめます。


100%好かれる1%の習慣(松澤 萬紀 著)

キーワードを書き出して整理しました(下記写真)。

マナーやコミュニケーションの本ですが、本質は「相手目線で、その人が本当に欲しいもの、心からありがとうと思ってもらえるものを提供するという気遣いや行動」です。つまり「仕事の本質」です。

ポイントは3点です。

  • 「誰にでもできるのに1%の人しかやらないこと」が、違いを生み出し、相手の心からの感謝につながる
  • 「人から選ばれる人になる、また会いたいと思われる人になるような気遣いを心がける
  • 「毎日の習慣にする」行動や振る舞い

具体的な振る舞いや行動で、これはいいな、私もやってみようと思ったのが下記です。

  • 「笑顔」は言葉を超えた最高のコミュニケーションツール
  • 気持ちのよい「挨拶」
  • 当たり前を超えた気遣い・行動(下図)
  • 自分から人のために行動する
  • スピード解決
  • 利己的ではなく、利他的(相手のために)
  • できない理由を考えるのではなく、どうしたらできるのか?考える思考
  • 恐怖のDワード(下図)は使わない

この黄色のハイライトの部分だけ見ても、本当、仕事をする上での基本の心構えだと思います。


自分を変える習慣力(三浦 将 著)

自分中心に見ているか?自分以外に目が向いているか?

一番の気づきは下記です。

  • 「怒り」「焦り」は、自分自身にベクトルが向いている
  • 「喜び」「感謝」は自分を越えたものにベクトルとが向いている

具体的な例をご紹介します。

新規広告の企画提案のプレゼンでの質疑応答です。

他部署の参加者からその広告が具体的にどんな成果を上げるかが、今一つ明確に伝わってこない。」という厳しいコメントがありました。

さぁ、あなたはにはどんな感情が湧きあがってくるでしょうか?

  1. 「ふざけるな、他部署のあなたに何が分かるというのだ。」怒り
  2. 「困ったな。もう他に手を挙げる人間がいないといいのにな。」焦り
  3. 「鋭いところをつかれたな、真剣に聞いてくれてるんだな。喜び
  4. 「確かにそうだな。そこを明確にするとさらに良い案になるな。」感謝

あなたに起こった感情はどれに近いものだったでしょうか?

①、②は、自分自身にベクトルが向いていることが特徴です。

自分が言っていることが正しい。自分が評価されたい。自分はできると思っている。このように自分中心で考えていると、反対コメントは、敵とみなされ”怒り”が生じます。あるいは、困ったなという”焦り”が生じます。人がどう思うか、考える前にまずは自分、という感じです。

一方、③、④は、自分ではなく、企画案そのものをよくしよう、他の人の考えを大事にしよう、というように「自分を越えたものにベクトルが向いていること」が特徴です。

このケースでは、自分のことよりも最終目的達成や、相手の目線にたった考えを大事にしようとしています。

  • まずは自分が大事
  • 自分のことよりも最終目的達成や、相手の目線にたった考えが大事

皆さん、どちらの方が、ポジティブで、柔軟性があり、自分自身や周りへの信頼感が感じられますか?

当然、後者ですよね。

逆に、否定的な言い方や態度が目に付く部下は、まさしく前者なんだな、と感じました。

前者の人も、後者の人も、ものの捉え方次第です。したがって、前者の人も行動習慣によって変わることができる、というのが大事なポイントです。

どうやったら変わることができるのか?

それではどうやったら変わることができるのでしょうか?

ポイントは3つです。

  1. 毎日できる簡単な目標を続ける

毎朝元気に「おはよう」と声に出して挨拶する。今までできなかったことでも、簡単なことを継続すると、それが習慣になります。1つできると、2つ目の目標は少し簡単にできるようになります。それが積み重なり、どんどん変わっていきます。

  1. 目の前の人の最高の笑顔をイメージする

これをイメージすることで、自分中心の発想から、誰かのために、という発想に変わります。

  1. どうしたらできるようになる?という発想

Noという否定から入るのではなく、「どうしたらできるようになる?」という発想を念仏のように意識するだけで、前向きにに変わります。


相手を変える習慣力 (三浦 将 著)

「自分を変える習慣力」の続編です。同じ著者で「変わる習慣力」がテーマなので共通する部分が多くありました。

その中で、「相手を変える」にはどうしたらよいのか?という点で学びがありました。

  • 相手を変えようとしない
  • 心から相手を信じる(心からの承認)
  • 自分の習慣が変わることで、相手の潜在意識に影響を与え、その結果相手が変わる

今回のような「否定的な言い方や態度が目に付く部下」に対しては、つい「ダメ出し」をしてしまいがちです。

かなり我慢が必要ですが、そのような振る舞いをするには何か理由があるはずなので、今回はいきなり「ダメ出し」せず、一旦それを受けとめようと思います。それをきっかけに、本人の気づきと行動変化を促せるようなコーチングにしたいと思います。

コーチングのデザイン、実施結果については下記にまとめました。

  • 【成長する人・組織11】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング2~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~期待以上のコーチング結果

まとめ

3冊に共通点が多くありました。

  • 利己的ではなく、利他的(相手のために)
  • どうしたらできるようになる?という発想
  • 目の前の人の最高の笑顔をイメージして相手を気遣う相手の気持ちを予測する
  • 簡単なことでもよいので、毎日できることを目標にして継続し習慣化する

日常のちょっとした振る舞い、行動、発言はあくまで結果として見えているだけです。

人による違いは、上記4点のような内面にある考え方、視点、意識、習慣の違いから出てきているので、そこを変えることが重要です。

一つでもよいので、考え方、視点について気づきを得て、それを毎日の行動として習慣化する、これが重要だということを実感しました。

特に、簡単なことでもよいので、毎日できることを目標にして継続し習慣化することは、あっこれだ!と思いました。

先日チームで成長についてワークショップをやりましたが、気づきはあったようだけど、その後、あまり変化が感じられませんでした。

「毎日できることを継続し習慣化する」が抜けていました。次回はここまで落とし込みます。


問題を抱える部下の意識を変えるコーチング

問題を抱える部下の意識を変えるコーチングに関する記事をまとめます。

  • 【成長する人・組織10】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング1~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~ヒントになる書籍3冊
  • 【成長する人・組織11】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング2~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~期待以上のコーチング結果
  • 【成長する人・組織16】人の悪口をいう、仕事のやり方が自分のやり方と違うと執拗に指導、改善しようとするとマイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその1 ~「良い自己中」と「不平・不満の5つの動機」
  • 【成長する人・組織17】人の悪口をいう、仕事のやり方が自分のやり方と違うと執拗に指導、改善しようとするとマイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその2~コーチングのデザイン
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1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!