【成長する人・組織12】そもそも仕事とは?「自分以外の誰かのために価値をつくること」~人に惜しみなく与える利他的なギバーの意識が重要~

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そもそも仕事の基本が分かっていないのでは?

  • 【成長する人・組織10】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング1~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~ヒントになる書籍3冊

上記記事で話題にした「否定的な言い方や態度が目に付く部下」について、他部署の人からクレームをもらいました。

  • 顧客に対しての挨拶がなっていない(横を向いて怒っているような態度)
  • こちらの要望・提案に対してNOから入ってくるので、何かをよくしようとか、新しいことにチャレンジしようとするやる気がなくなってしまう
  • 顧客とか仕事とか、そもそも仕事の基本が分かっていないのでは?

その中で最も気になったのが、「顧客とか仕事とか、そもそも仕事の基本が分かっていないのでは?」という言葉です。

確かに、自分では当たり前のことが、他の人にとって当たり前だとは限りません。

以前にチームでワークショップをした時も、チームメンバーの多くが自分目線の発言で、何でもっと顧客視点にならないのかな?という違和感を感じました。

私のチームは顧客を迎え入れる施設で運営をサポート部門ですが、営業のように顧客と直に接するのではなく、どちらかというとユーザーから施設に対するクレームを受ける部門なので、自己防衛的な発想になってしまうのかもしれません。

やはり改めて「仕事とは?」について考える必要がありそうです。

ということで、またまた本を読んでみました。気づきが多かった2冊についてまとめます。


GIVE&TAKE「与える人こそ成功する時代」(アダム・グラント 著)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (アダム・グラント 著)

仕事とは?が分かりやすくまとめられています。

仕事とは「自分以外の誰かのためにするもの」

「この人は頼りになるな」 「役に立ってくれたな」人にそう思われてはじめて「仕事」になる。そもそも仕事の評価は自分でするものではない。それが仕事である以上、他者に評価されてこその仕事だ。

この本では

  • ギバー:人に惜しみなく与える人
  • テイカー:真っ先に自分の利益を優先させる人
  • マッチャー:損得のバランスを考える人

という3つのタイプを比較しています。

眼鏡販売員の実例を紹介します。異なる3店舗の販売員の違いです。

  • アンドレー(テイカー)

おしゃれなサングラスを見せ、ハキハキしたコミュニケーションで猛烈な売り込みをはじめた。私にすごくマッチするサングラスを選んでくれ、私はジェームスボンドのような気分になれた。

価格について心配そうにすると、「お値段に見ある価格はございますよ」と自信たっぷりに私を納得させた。

  • ニック(マッチャー)

視力検査を今後自分の店でやってくれるなら、私のサングラスのフレームを無料で交換してくれるという。

  • キルデア(ギバー)

私のことを心の底から「サー」と呼ぶ。

口調は穏やかで、陳列ケースから一つのサングラスを出すこともなく、まず基本的なことをいくつか聞いてきた。

この店には以前いらしたことがありますか?

処方箋はお持ちですか?

スポーツはされますか?

私の答えを注意深く聞きながら、私にじっくり考える余裕を与えてくれた。

キルデア曰く、

「これを販売だとは思っていないのです。私は自分を眼鏡士だと思っています。私の仕事はお客様に対応し、お話をお伺いし、ニーズを知ることです。売ることを一番に考えたことはありません。お客さまを助けることが仕事なのです。

皆さん、3者の中で誰が一番売上をあげていると思いますか?答えはキルデアです。

キルデアは、全社で売り上げトップ、平均的な眼鏡士の2倍以上の売り上げをあげています。

この例以外でも調査を行い比較すると、「ギバー(人に惜しみなく与える人)」が結果として一番多く稼ぎ、成功しており、また幸福度も上がる、ということが分かりました。

すなわち、価値ある仕事を成し遂げるためには「ギバー(人に惜しみなく与える人)」の意識が重要、ということになります。


自分の仕事をつくる(西村 佳哲 著)

自分の仕事をつくる (西村 佳哲 著)

この本は、ハウツー本ではないので、仕事とは?よい仕事をするために重要なこと、といったポイントは整理されていません。

いい仕事をしている方々(主にデザイン系の仕事をしている人々)のインタビューがまとめらています。そのインタビューから浮かび上がってきた共通のポイントを整理します。

  • 「仕事とは自分以外の誰かのために価値をつくること」
  • 「本物の価値」を伝えて、知覚してもらう

価値は、相手に知覚されて初めて「価値」になるんですね。

そのためには、下記3点が重要になります。

  • 「こんなもんでいい」ではダメ、力の出し惜しみはしない
  • 「自分の仕事」にする。他人事にしない。
  • 提案する、頼まれもしないことをやる。

まとめ

仕事の本質は「自分以外の誰かのために価値をつくること」です。

ハウツー本を読んでも、いい仕事をしている人のストーリーを読んでも、行きつくところは同じで、非常にシンプルです。

でも私の周囲を見ていると、何故かそれができていない人が多いです。

  • 【成長する人・組織10】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング1~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~ヒントになる書籍3冊

ともつながりますが、「仕事の本質」を理解し、実行できている人は振る舞い、行動、発言も人から感謝されるものになるんですね。

そしてそれを本当の意味でできる人が、「100%好かれる1%の習慣」と書かれているように、1%程度なのかな、と思います。

でも、そこに向かって変わることはできます。

次回のチームMeetingでは、再度、この意識を変えるワークショップにチャレンジします。

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1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!