【成長する人・組織20】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその5~未処理の感情に気づけば、問題の8割は解決する(城ノ石ゆかり 著)

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感情的にはならない方法、自然に行動が変わるためのヒント

  • 【成長する人・組織19】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその4~「分かっているけど、できないんです」直したいけどどうにもならない性分6タイプ

では、人生経験の違いにより物の見方が変わることに、あらためて気づきました。

これを手掛かりに、感情的にならない方法、自然に行動が変わるためのヒントに辿り着きました。

本日はその内容を紹介します。

  • 【成長する人・組織14】はっきり・くっきり書いた目標は必ず実現する~脳が無意識に達成するための行動を促す「ブレインプログラミング」~

の講座の演習の中で出てきたABC理論ワークと、そこで紹介された下記本です。


未処理の感情に気づけば、問題の8割は解決する(城ノ石ゆかり 著)

未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する(城ノ石ゆかり 著)

行動を決めるのは感情

人の行動を決めるのは何だと思いますか?

  • 強い意思
  • 綿密な計画
  • 将来に対する明確なイメージ

残念ながら上記のどれでもなく、行動を決めるのは感情です。

人は感情がより大きく振れた方の行動を選びます

つまり、よい行動をとるためには、よい感情を持つ必要があります

それでは感情というのはコントールできるものでしょうか?

ABC理論

「人は、感情とは出来事に対して”自然に”湧いてくるものだと無意識に思っています」

例えば、上司に叱られた時に、「何故自分だけが叱られるのか腹が立った」という感情です。

ところが出来事と感情の関係性は意外に薄いそうです。

上司に叱られた時に、Aさんは「何故自分だけが叱られるのか腹が立った」という怒りの感情を持ちましたが、Bさんは「まだまだやるべき事があるな」といった反省の感情を持ちます。こんな風に同じ出来事なのに人によって、あるいは同じ人でも時と場合によって異なる感情を抱くのです。

それでは感情はどのように湧いてくるのでしょうか?

  • 感情(C)は出来事(A)によって引き起こされるのではなく、出来事に対する認知・捉え方(C)によって生み出される。
  • 人の感情はA⇒B⇒Cの順に湧きおこっている。

これがABC理論です。

  • 「感情を生み出すのは”過去の経験”に基づく認知」
  • この認知(B)は、過去の経験の蓄積によるものなので、新たな経験と学習により書き換えることが可能
  • 新たな経験と学習により認知・捉え方(B)を書き換えることで感情をコントロールし、良い行動を起こすことができる

という点がポイントです。

さらに、認知・捉え方は、4nessコーピングにより書き換えることができます

4nessコーピングとは

  • 気づく Awareness
  • 許す Forgiveness
  • 受け取る Mindfullness
  • 自分の中心に戻る Oneness

のステップを辿る思考法です。

これまでの話を1枚にまとめると下図のようになります。


ABC理論ワークで自分の認知・捉え方(B)を知る

人の感情はA⇒B⇒Cの順に湧きおこります。

上の図のA, B, Cがその例です。Dは私がオリジナルで追加したものです。

別の例をご紹介します。

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を比較した有名なホトトギスの俳句です。

ホトトギスは、天下統一の障害となる敵、もしくは自分の支配下に置きたい相手の比喩です。鳴かないホトトギスを見て全く異なる行動をとっています。

この時の、それぞれの認知・捉え方(B)を予測してみました。認知・捉え方(B)の違いで行動(D)が変わる、非常に面白い例です。

  • 織田信長
鳴かぬなら殺してしまえホトトギス
C 感情 ワシの言うことが聞けないとは何事か、無礼者めが
B 認知 自分に逆らう者には容赦しない!!

いう事聞かないなら力でねじ伏せるのみっ!!

D 行動 殺してしまう
  • 豊臣秀吉
鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス
C 感情 どうやったら鳴くかなぁ?これでだめならこれだぁ!鳴くまで色々考えるぞー!
B 認知 ワシは人の気持ちを掴むのが得意なんじゃ!

誰でも気持ちを変えてみせよう。

D 行動 あの手この手を使って鳴かしてしまう
  • 徳川家康
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス
C 感情 鳴かぬか。今はその時ではないな。
B 認知 ワシは無理な博打は決して打たない

モノごとにはタイミングというものがある

D 行動 時が来るまでじっと我慢する

ABC理論ワークをやってみる

A, B, Cの理論ワークは、実際に感情的になった、感情が揺さぶられた出来事Aがあった時に、そのときの感情(C)、認知(B)を整理するワークです。

実際に私自身がストレスを感じた出来事を整理してみました。

A 出来事 C 感情 B 認知
誰もいない朝にゴミ回収が来て対応せざるを得なかった 何で私が対応する必要があるのか?とイラつく ゴミ回収対応は私の仕事ではない
プロジェクトの手間のかかるExcel集計作業を作成することになった 私の仕事じゃないからプロジェクトリーダーを別の人にお願いしたのに、何故自分がやる必要があるのか?ストレスを感じる これは私の仕事ではないから、リーダーを別の人にお願いした。本来やるべき部署を明確にすべき。

これを数日やると、どんな出来事に対して感情的になるのか?またその時の自分の認知・捉え方の傾向やパターンが分かります

感情的になる部下に実際にやってもらう

人の悪口を言う感情的になる部下に実際にやってもらいました。1週間やってもらいました。

下記が一例です。

A 出来事 C 感情 B 認知
Bさんに頼まれていたことを回答するが、何か優柔不断で決められない 決められないことにイラっとくる。 いつも、グダグダ優柔不断。何で決められないの?
チームで決めた記帳ルールをBさんが守っていない 何度言ったら分かるの?とイラっとくる 以前も同じお願いしたのに、何故守れない。手間が増えてしまうのに。

Bさんへの指導が執拗という理由が見えてきました。

なるほど、Bさんが優柔不断で決められない、決めたことを守れない、というBさん側も問題も大きいようです。

実はBさん側に課題があることは認識はしていたのですが、こちらは次のステップで対応することにします。


本人の気づきとアクション

本人の気づき

Aさんに対する2回のコーチング、タイプ判別テスト、ABC理論ワークを通して本人の気づきを付箋紙に書いてもらいました。

  • 自分のことに集中する
  • 他人のことを気にしない
  • 完璧を目指さない
  • こだわりを捨てる
  • 楽観的になる
  • 自分の欠点を認める
  • 客観的に自分を見る
  • 自己制御
  • 思ったことをすぐ口に出さない
  • 他人の善い部分をもっと見るようにする

なるほど、性分パターン分析の原因とよく対応していることが分かります。

自分を客観的に見つめることができたのは大きな収穫だと思います。

アクション

  • 【成長する人・組織18】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその2~想定が全くはずれた第一回目

にも記載した下記3つのアクションに一つ加えて、合計4つのアクションを立てました。

  • 18:30前には会社を出る
  • 突然の欠勤はやめる
  • 人の悪口は言わない
  • イラっとした時にはその場を一旦離れて落ち着かせる。すぐに口に出さない努力をする

これで一旦Aさんに対するコーチングは終わりです。

1か月後、あるいは半年後にどうなっているか楽しみです。

問題を抱える部下の意識を変えるコーチング

問題を抱える部下の意識を変えるコーチングに関する記事をまとめます。

  • 【成長する人・組織10】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング1~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~ヒントになる3冊:100%好かれる1%の習慣、自分を変える習慣力、相手を変える習慣力
  • 【成長する人・組織11】否定的な言い方や態度が目に付く部下に対するコーチング2~本人の気づきから行動を変えてもらいたい~期待以上のコーチング結果
  • 【成長する人・組織16】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその1 ~「良い自己中」と「不平・不満の5つの動機」
  • 【成長する人・組織17】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその2~コーチングのデザイン
  • 【成長する人・組織18】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその2~想定が全くはずれた第一回目
  • 【成長する人・組織19】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその4~「分かっているけど、できないんです」直したいけどどうにもならない性分6タイプ
  • 【成長する人・組織20】人の悪口をいう、自分のやり方と違うと執拗に指導、マイナス面ばかりを主張してチームメンバーに気を遣わせる、お局さん的部下のコーチングその5~未処理の感情に気づけば、問題の8割は解決する(城ノ石ゆかり 著)

 

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1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!