【ヘルスケアビジネスモデル39】専門家がいなくても要介護者ごとに適したリハビリプランを自動提案、介護事業所向けSaaS「リハプラン」~介護施設と入居者双方に価値をもたらす介護+ITのソリューション~

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要介護者ごとに適したリハビリプランを自動提案、介護事業所向けSaaS「リハプラン」

リハプランはデイサービスに勤務する機能訓練指導員のリハビリを支援するサービスです。

身体状況や生活状況など要介護者ごとの基本情報を入力し目標を設定すれば、個々に合った訓練メニューをデータベースから自動で提案します。

短期・長期目標をテンプレートから選択することことでスムーズに目標設定

1800種類以上、600セットの運動プログラムに対応

運動の結果をグラフ化

さらに、社内に配置するリハビリ専門スタッフのカスタマーサポートも組み合わせることで、専門職が不在のデイサービスでも利用できる環境を整えていることが特徴です。

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Rehab for JAPAN 代表取締役社長、作業療法士の大久保亮氏の想い~専門家がいなくても目的に沿った適切なリハビリを実施できないか~

Rehab for JAPAN 代表取締役社長、作業療法士の大久保亮氏のインタビュー記事

引用元↓

介護現場では、リハビリの専門家がほとんどいない

高齢化が進む日本の介護市場ではリハビリのニーズが高まっています。

特にデイサービスを中心とした介護事業所では、要介護者の日常生活を支えるだけなく個々の目標や目的に沿ったリハビリを行い、生活機能の維持・向上をサポートする役割が求められるようになっています。

一方で実際の介護現場では、その要望に十分に応えるだけのマンパワーと専門性の両立に苦戦しているのが現状です。

Rehab for JAPAN 代表取締役社長、作業療法士の大久保亮氏


デイサービス施設に、リハビリの専門家がほとんどいないことに目を付けました。今、多くの作業療法士や理学療法士などのリハビリの専門家は医療機関で働いており、デイサービス施設で働いているのは、1%にすぎないと思います。

この課題をどう解決しようか思いを巡らせ、たどり着いた答えが、専門家がいなくてもリハビリがきちんとできる体制を整えることでした。現在の介護保険下では、決してリハビリの専門家ではない看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ師などが機能訓練指導員としてリハビリを行っても良いという方針になっています。

こうしたリハビリの専門家ではない人達を支えていけるようなシステムやサービス。それがあれば、多くの人にリハビリを届けることができると思い立ったわけです。

リハビリの専門家ではない人が機能訓練指導員として働くことで生じる課題・不便

看護師や柔道整復師は、体の状態を診るプロです。でも介護の世界では、利用者の生活を見ていかなくてはいけません。病気などを抱えながらも生活を維持していくために、利用者の人生をプロデュースする仕事だからです。

例えば、デイサービスの利用者が「一人でトイレに行けるようになりたい」という目標を立てたとします。これを達成するためには、「トイレまで歩く」「ドアを開ける」「便座に座る」…などいくつかの動作ができることが必須です。

目標達成に向けてリハビリをするには、どういう動作が必要になるのかをひも解いて、利用者の身体能力に応じたプログラムを組む必要があります。これは専門家でなくては難しい作業なのです。

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リハプランで具体的にできること

利用者の身体状況や目標を加味したリハビリプログラムを提案することができます。これまで、専門家が経験で行ってきた分析の工程を、体系化したのです。

リハプランは、”リハビリをマニュアル化した”という見方もできるかもしれません。専門的な文章で書かれた論文や書籍はありましたが、現場に対応しきれていない部分もありました。

例えば、「脳梗塞を発症した人」のリハビリは書かれていても、「脳梗塞を発症した人が釣りにいけるようになるためのリハビリ」は書かれていません

でも、現場では〇〇という障害を抱えている人が△△をできるようになりたい、という掛け算を常に考えなくてはいけません。これに柔軟に対応できることが求められるのです。

トレーニングの方法はイラストでも紹介(画像提供:Rehab for JAPAN)

そこで、リハプランでは、700~800種類の目標設定1800種類の運動プログラムを用意しています。さまざまな高齢者の生活ニーズに対応できるようにしています。

ここが最も重要な部分なので、リハビリテーションの専門家3人で朝から晩までプログラムを作り込みました。充実した内容になっている自負があり、どんなデイサービス施設でも使えると思っています。他社にも到底真似できない出来になっているでしょう。

介護ソフトと呼ばれるサービスはいくつか存在しますが、多くは介護請求などの事務作業を支援するものです。介護現場をITで支えるサービスはほとんど存在しなかった。リハプランは、その空白を埋める位置付けのサービスです。

個別機能訓練加算に準じた書式の記録作業も簡素化

リハプランを開発する際にも、自分の経験を生かしました。具体的には、個別機能訓練加算(デイサービスで機能訓練指導員が利用者の状況に応じた個別の機能訓練を行った場合に算定できる加算のこと)に準じた書式で記録をとることができるようにしました

実は、この書式証明を残すという作業は、現場にとって悩みの種です。作業療法士としてリハビリ特化型デイサービスで働いていた際、パートの理学療法士と2人で130人の利用者を担当していました。個別機能訓練加算に関する計画書は1人当たり年間4枚書かなくてはいけませんでした。これが相当大変だったのです。

リハビリの専門家でも大変なのに、専門家でない人は、独特の文言もリハビリテーションのプログラムも分からずに、大変な苦労をすることになるでしょう。現場では、コピー&ペーストはよくあることですし、リハビリプログラムのマンネリ化するという事態まで起きていました

リハプランでは、利用者の身体機能を入力すれば、身体機能に即した文言が返されるようになっています。書類作成時にどういう文言を使うか迷うことも減らせます。

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まとめ:リハプランのビジネスモデル

ビジネスモデルキャンバスを描いてみました。

リハプランの顧客は介護施設です。

サービスとして直接的に提供される価値は下記2つです。

  • 専門家でなくても適切なリハビリプランが立てられること
  • 事務ワーク(計画書作成時間)の削減

さらに、この価値を通して

  • 入居者のQOLが向上
  • 施設稼働率がアップ

という価値が生まれる点がこのモデルの凄いところです。

72%だった稼働率が92%に!

ご利⽤者様の⽬標や⽬的ごとに組まれた、リハビリ専⾨家監修の運動プログラムを提案してもらえるので、ケアマネやご利⽤者様にも胸を張って当事業所の強みとしてアピールできます。その結果、新規契約が増え、2ヶ⽉で⼤幅な稼働率アップすることができました。ご利⽤者様にどのような運動が良いのか明確化されたことで、運動指導者も知識差や個⼈差のない安定したプログラムを提供できるようになりました。

介護施設と入居者双方に価値をもたらす介護+ITのソリューションです。


介護に関するビジネスモデルキャンバス

  • 【ヘルスケアビジネスモデル17】老人ホーム(その1)10種類の施設と特徴~要介護度と費用の2軸でポジショニングをマッピング~
  • 【ヘルスケアビジネスモデル18】老人ホーム(その2)サ高住 VS 介護付き有料ホーム~住居メインで+オプション介護サービス vs 24時間の手厚い介護施設~
  • 【ヘルスケアビジネスモデル19】老人ホーム(その3)特別養護老人ホーム vs 介護老人保健施設~自立した生活が困難な人向けに24hr介護を提供 vs 在宅復帰を目指す人向けに専門スタッフによるリハビリを提供~
  • 【ヘルスケアビジネスモデル20】在宅医療クリニック vs 訪問看護ステーション~「住み慣れた自宅で療養生活を送りたい高齢者に在宅で医療ケアを提供」連携が重要~
  • 【ヘルスケアビジネスモデル21】介護サービス(小規模多機能 vs デイサービス)~通い、宿泊、訪問をフレキシブルに提供する安心サービス vs 心身の健康維持のための通いスポットサービス
  • 【ヘルスケアビジネスモデル39】専門家がいなくても要介護者ごとに適したリハビリプランを自動提案、介護事業所向けSaaS「リハプラン」~介護施設と入居者双方に価値をもたらす介護+ITのソリューション~

参考資料

  • “イケイケ”なサービスは使えない、私が起業したワケ~大久保亮氏Rehab for JAPAN 代表取締役社長、作業療法士~
  • 要介護者ごとに適したリハビリプランを自動提案、介護事業所向けSaaS「リハプラン」
  • 職種を超えたリハビリ介護を実現する「リハプラン」 | 株式会社Rehab for JAPANのプレスリリース
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ABOUTこの記事をかいた人

1969年生まれの50歳、会社員。自称「お困りごと解決士」。会社では多くの人がいろんな事に困っています。プロジェクトが進まない、トラブル対応で早急に対策をとらないといけない、業務効率をあげたい、新しいシステムを入れたい、売上をあげたい、コストダウンしたい、など。そんな時、必ず頼りになるのが私です(笑) 元々は核燃料のエンジニア。30歳を過ぎてから社内で様々なプロジェクトをリード、コーチングするプロジェクト屋になる。多くの人を巻き込みながらプロジェクトをリードすることが得意です。オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence、略してOpEx)、プロジェクト・マネジメント(Project Management)、チェンジマネジメント(Change Management)のエキスパート。どうすれば皆さんのお困りごとを解決できるのか?日々学んでいることをまとめています!